宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

女性ライターはフィギュア好き/So Cute! Mirai-chan

2010年04月04日 | にわかフィギュアスケート
これで終わりにしようと思っておりますが、またまた個人的フィギュア関連話

専門的に書いている人は別にしても、オリンピック前後の頃、漠然と思ったことは、「女性ライターには、フィギュアスケートファンが多いなぁ」ということだった。

酒井順子さんは『週刊文春』の『私の読書日記』でたしか、ニコライ・モロゾフ氏の『キス・アンド・クライ』について書いていたし、書評ライター藤田香織さんは『Webマガジン幻冬舎(http://webmagazine.gentosha.co.jp/)』の『だらしな日記』で、オリンピック女子の採点についてヲタ(←本人表記)ぶりを披露していた。

オリンピック前の『婦人公論』で、演芸ライター(でいいのかしら)の浜美雪さんが、長年のフィギュアファンでもあるということで、注目女子選手について記事を書いていたのも、意外だった。

けれど、今回ちょっとフィギュアスケートの世界に触れてみたら、おお、確かに演芸(特に落語)の世界と通じるものがあるではないか! 思うようになったのであった。

技術力と表現力の巧拙が問われるところ、スター性というか各々の持つ個性が人をひきつけるところ、クラシック曲に乗せて高度で端正な技を披露する姿は古典落語の名人さながらって気もするし。

つーか、「これ氷上のお笑い??」っていうおもしろ演目もいろいろあることを知り、なるほど昔は貴族のスポーツだったのかもしれないけれど、いまや広い意味でのエンターティンメントということで、演芸と共通するものがあるのかもなぁと思った。
(明らかに狙った「お笑い」要素は、もしかしたらロシア限定?なのかもしれないけど)

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とはいえ、男子とペアでは割とおもしろプログラムがあるような気がするけど、女子はやっぱり優雅系が多いような。
今は無理かもしれないけど、将来のおもしろプログラム披露を、ちょっと期待しているのが、長洲未来選手である。

未来ちゃん、なーんかおもしろいんだよねー
世界選手権後の、がくんと首をうなだれてる姿、かわいそうなんだけどマンガみたいでかわいかった。
でもって、翌日には Twitter で、You Tube のおもしろ動画を紹介してるっていうのも、なんか高校生らしく立ち直り早くてたくましい。
本人作成の動画「Mirai Nagasu's Olympic Experience」http://www.youtube.com/watch?v=QVRCGNTOjdk
も、素敵なんだけど、コメントのはしばしが、なんとなくおもしろい^^
(本人の「お気に入り」に、紹介していた「フィギュアスケーターでホットペッパー」が入ってる^^; 私は Twitter やってないんだけど、未来ちゃんのつぶやきはフォローしたいような・・・)

優美かつヘンでおもしろい最強プログラムの完成を勝手に楽しみにしております^^。
(でも、大人になったらこの無邪気なおもしろさは消えてしまうのかしらん・・・)
(※後日付記:「ヘン」は語弊がありそうな・・・「お茶目な」プログラムといえばニュアンスが伝わるだろうか)

熱意と愛情と、お金・・・

2010年04月04日 | 
またまたフィギュア関連ですが、読んだ本

『フィギュアスケートに懸ける人々 なぜ、いつから、日本は強くなったのか』(宇都宮直子 小学館101新書)

個々の選手・コーチについての詳細を知りたい人には物足りないのかもしれないけれど、必要不可欠な事項がコンパクトにまとまっていて面白かった。

第一章が伊藤みどりさんと山田満知子コーチの話で始まるのは当然だと思うけれど、最終章に、みどりさんと同年代で現在もアイスショーで活動するプロスケーター、西田美和さんを持ってくるところに、著者の、フィギュア界全体への理解と愛情を感じた。

私は、自分が運動と無縁だったせいもあるけれど、昔は、学校や企業がスポーツ特待生(社員)制度を設けていることに、すごくイヤな気持ちがあったのだった。
(高校野球で新設校がいきなり優勝したようなときとか)

けれど、世界基準で闘っていくためには、そういう金銭・環境面での支援は絶対必要なことだったのだ、ありがとうありがとう本当にありがとう、と評価が急転回した。
(紙面が割かれているのは、中京大、トヨタ自動車、西武鉄道グループ堤義明氏の発案によって始まったプリンスアイスワールド)

小塚家三代の話も興味深かった。佐藤信夫一家との関係も。
個人的には、佐藤信夫さんが、日本フィギュア黎明期になぜ突出して強かったのか知りたいところだ。
(関係ないけど、アイスショーの始まりのところで
「(前略)私も36歳にして、人生初の化粧をし、人前で滑るという恥ずかしいことをやってしまったというわけです」
と語っているところが、(失礼ながら)カワイイーー。
あと、メインの記述ではないんだけれど、佐野稔さんが当時、相当な人気で、女の子からキャーキャー言われていたというのにびっくり。・・・すみません、伊藤みどりさんより前はほとんど知らなかったもので)