宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

発音の揺らぎ

2020年03月31日 | 日常の記録
娯楽に求めるものとして「驚き」「ワクワク」のほかに「危うさ」もあると思うのだが、世の中不安になってくると事情が変わってくる。
やっぱり安心できる心地よいものが求められるのかなー、と。
そういう意味でも 「Good Morning~ブルー・デイジー」(東京スカパラダイスオーケストラ feat.aiko)は時宜にかなった良い曲だなと思う。朝の爽やかな空気を一杯に吸い込んだようなすがすがしい気持ちになる。
(aikoの魅力の本質は、自身の曲のあの不安をはらんだ変調子にあると思うのだけど)

それはそれとして

aiko が「ブルー・デイジ~♪」と歌うのを聴きながら、「デイジー」の発音について考える。
「デイジー」の「ジー」、aikoは「ji」と発音している。
が、英語のdaisy だと発音は「zi」だ。
と書くと、日本人の英語発音についてあーだこーだ言い出す人がいそうだけど、「ひなぎく」=「デイジー」で、もはや日本語として定着している。日本語としてはaikoの発音のほうが正しいのだ。
むしろ、「zi」と発音する自分を「揺らいでいるなぁ」と思う。

ちょっと違うけど別の例として、
suchmos の「A.G.I.T.」を聴いた時、「眠れない夜にDancin'」を「ダンシン」と歌うYONCEに、ちょっと感動してしまったのだった。
ああ堂々としているなぁ。日本語母語の日本語話者で(英語混じりとはいえ)日本語歌詞なんだもの。
変に英語ネイティブっぽい発音(どこで話されてる英語だよっていう)を真似るよりも断然いい!
というのは個人的な意見かもしれないけど。
英語が母語の人にはどう聴こえるのか分からないけど、日本語母語の人がアグネス・チャンや欧陽菲菲の日本語に感じるのと同じようなもんかなと推測。発音のクセがあってこその個性とチャームポイント。クセがなかったら魅力半減。若い人の例が挙げられなくて残念だが(^^;

発音が揺らいで困る例として。
星野源さんのアルバムタイトル「POP VIRUS」は「ポップウイルス」と発音すべきなんだよね。
テレビかラジオかでそう言っていて、うわ、そうだったと気づいた。
心の中では「ヴァイラス」って言ってるけど、日本ではウイルスはウイルスだ。
かの村上春樹氏もアメリカ生活時代、現地の言語生活にひきずられてか、日本語に入っている英語を現地発音風にカタカナ表記していて、私には違和感があった記憶。
ロシア語も中国語もハングルも外来語は外来語として訛って定着している。日本語だけじゃない。

名作を期待

2020年03月31日 | テレビ・ラジオ・映画など
NHK朝の連続テレビ小説「エール」、昨日始まったばかりだけど、これからの展開を楽しみにしている。
主人公のモデルは福島県出身の作曲家古関裕而。
作曲した楽曲は「大阪(阪神)タイガースの歌(六甲おろし)」から「長崎の鐘」、「モスラの歌」(!)ほか幅広い。
昭和39年東京オリンピックの選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」も作曲している。
ということは、今まで全然知らなかったんだけれども(^^;
今日の第2回、蓄音機から流れる「威風堂々」に心奪われる裕一くん(主人公)、かわいかったなー。
「名曲アルバム」風味で、毎回クラシック流してくれてもいいなー

大人になってからの主役窪田正孝さんは、朝ドラ視聴者(私)にとっては「ゲゲゲの女房」出身者である。
「ゲゲゲの女房」はほんとうに名作だなーと、去年やっていた再放送で再確認。
今をときめく柄本佑、斎藤工(は前から観てたかな)、星野源といった方たちもこのドラマで認識した。
向井理さんが変な方向に行かずに役者道を邁進しているようなのも、早い時期にこのドラマに出会ったためなんではないかと思っている。名作は役者を成長させる。
(関係ないようだが大河ドラマ「麒麟がくる」で、向井理演じる足利義輝に眞島秀和さんが絡むのも「ゲゲゲの女房」を思い起こして勝手にほっこり。(漫画家と編集者という関係だった))

始まる前に脚本トラブルのニュースとかあったけど、滑り出しはいい感じ(第1回の攻めた映像にはびっくりしたが、その後はオーソドックスで)。途中失速や中だるみがないといいなぁ・・・

理と狸

2020年03月31日 | 日常の記録
自分の発想でなくて恐縮ですが、
King Gnu 関連でどなたかのツイッターに「『井口理』が『井口狸』にみえた」というのがあって、笑ってしまった。
確かに似ている。しかも違和感ない。
(「理」は人名で「さとる」さん。「狸」は動物の「たぬき」です。念のため)
漢和辞典を見ると、漢字のつくりの「里」は「り」の発音を表すためで、両者の漢字に関連があるわけではないようだ。
が、人を化かすというたぬきにこの字を当てた先人の知恵に、今更のように唸る。

世の中の「理」の字を「狸」に変えてみると、その絶妙さにあらためて唸らされる(かも?)
井口理→井口狸 のほかに、向井理(「おさむ」さんですね)→向井狸
そう言われれば、ご両人ともちょっとたぬきっぽいところがあるなぁ、と。(ほめ言葉)
女性では東尾理子さんくらいしか思いつかない。→東尾狸子 ・・・どうだろう。
一般名詞では
理科→狸科 理系→狸系 楽しそう。
理性→狸性 ・・・考えさせられるが、深く考えているヒマが今ないので、また後ほど。