宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

3人寄れば判断を誤る

2020年04月10日 | 日常の記録
「3人寄れば文殊の知恵」と言いますが、私見では「3人寄れば判断を誤りかねない」。

新型コロナウイルス感染拡大のニュースを見ながらふと心に浮かぶ。
今回の件と関わりなく、広く一般的に「なぜそんな判断をしてしまったんだろう」という状況はありうる。
「お金の問題が判断を難しくさせる」とともに、心に留めておけば、自分の判断を確認するときのチェックポイントになるかも。

今はもうそういうことを言っている段階ではないけれど、3月になってからの大学生の海外旅行や卒業祝賀会の集まりが感染拡大の一因となっている。
自分の大学卒業時のことを思うと胸が痛い。
自分が今春大学を卒業する若者だったら、正しい判断ができただろうか。
これは全く私の想像ではあるけれど、彼らは別に、ウイルスや世間に対抗する強い意志を持って渡航したり、帰国後集まったりしたわけじゃないと思うのだ。
自粛要請は出ていたのだから、不安だって多少はあったと思う。
当事者同士が集まった時に「どうする」という話も出たと思う。

しかし
独りだと不安が増すところでも、複数で「どうする」とか言っているうちに、妙に楽観的になってしまったんじゃないだろうか。
みんな本音では止めたくないのだから「大丈夫だよね~」という気分が醸成されてしまうのでは。
意識が高くて孤高の学生は参加しなかったんだと思うけど、大体は・・・ああ自分の学生時代を思い出して暗い気持ちになってきたが、よく言えば協調性が高く空気が読める、悪く言えば付和雷同、世の多くの学生さんてそんなもん。そんな人たちが頭を寄せ合っても正しい判断はできないのだ。
そういう意味では、話がずれるけど、女性の一人旅は危険とよく言われるが、2人、3人連れ立っての旅のほうがよっぽど危ないと個人的には思っている。

加えて、そういう協調性の高い集団の中では、決まったことを変えるのはすごくハードルが高い行為だ。
今この状況で、5月のゴールデンウイークの旅行計画を立てる人は、そういないと思うが(たぶん・・・)3月の海外旅行とか卒業祝賀会とかは、おそらく昨年末から計画されていたことで、「決まったこと」を止めるのは容易ではない。ドタキャンを厭う心理って日本人の特徴なのだろうか。
そして、社会人になったらこんな旅行や集まりなんてできないという心理もあり。
「桜は来年も咲きますが、今は命を守らなければ」と言っていたアナウンサーがいたが、時間軸がなくて「来年生きているかなんて分からない。大切なのは今」と考えるのが若者、軽率な行動は責められるべきで、いろいろ考えさせられるが、かつてのダメ学生の自分には責める資格は全く無い・・・