宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

昭和最末期の映画

2020年05月01日 | テレビ・ラジオ・映画など
4月某日
NHKBSで放送のおかげで、30年ぶりに映画「ファンシイダンス」を観られる。
「もう一度観たい90年代の邦画」と書いていたけど、この映画の公開は’89年の暮れだった。
すごく新しい感覚の映画だった気がしていたけれど、こうして時間が経ってみると、昭和の青春映画の系譜に正しく連なっているなぁ、などと思った。
お寺での修行の描写が、部活のシゴキを連想させる「ザ・昭和」、先輩僧侶竹中直人氏の表情もユーモラスな感じがなくて全然好感が持てない。
当時も思ったんだけど、予告とかパンフレットとかで想像するようなウキウキ楽しい感じがあまりなくて、この辺は演出も悩みどころだったのではないだろうか。でもバブル時代の感覚そのままに描いていたら、今は観るに耐えないものになっていたようにも思う。(十字架をかざすオーケン登場場面がギリギリなところかな、と)
そう、この映画のいちばんのみどころは、モックンほか、僧侶役みなさんの所作の美しさだった。そういうのは時を超えて色あせない。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を観ていたからか、モックンの「形から入る演技」というのは、このころからもう意識していたのかなと思った。
それにしてもモックンの変わらなさにはびっくり。いや変わってはいるんだけど久々に見た30年前の姿にも驚かず今と同じくカッコイイなぁと思えるってすごい。

東京スカパラダイスオーケストラのみなさん、意外に登場場面が結構あった(^^)。が、冷牟田さんや他のごく初期メンバーは目立ってたけど、現メンバーのみなさんはほとんど認識できない(^^;(今と見た目の印象がかなり違っていたというせいもある)。
創始者のASA-CHANGが楽曲だけじゃなくて、クレジットのメイクのところにも名前があったのに、なるほど。

そしてクレジットで驚いたのが、ロケ協力に富山県内の知っているお寺の名前があったこと。
当時もちょっと話題になったような気もするようなしないような・・まったく覚えていなかった。
冒頭、なんとなく懐かしい感じがしたのは、そのせいもあったのかな。