「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の登場人物「伴虚無蔵(ばん・きょむぞう)」の台詞である。
ここに書いておいて座右の銘にしよう。
さて、この『カムカムエヴリバディ』、関連のラジオ番組『ラジオで!カムカムエヴリバディ』も聴いている。「NHKゴガク」アプリで一週間遅れだが。
ドラマの中の登場人物や事物、出来事を英語で説明してみるというのが前半のメインコーナー。聴く読むばかりで(ってそれもやってないけど…)常に受け身になりがちな私には、能動的に英語で考えようとするきっかけになっていい。後半は歴代ラジオ講座のスキットの再現があったり、安子やロバートの中の人がゲストで来たことも。途中、ドラマで英語が全然関係なくなってきて「ひなたの代わりに英語を学ぼう」という苦肉のタイトルになったりもしたが(^^;
歴代ラジオ講座のスキットは、平川唯一先生、東後勝明先生ときて、ついに、われらが(この番組の講師)大杉正明先生の講座紹介である。
1993年のルート66でアメリカ横断の話は聴いていた覚えがある。「ルート66」自体をこの講座で知ったような…?
そして1997年度の伝説の(?)講座はもちろん覚えている。と言いつつ今回のラジオで「そうだったこんなだった」と思い出しているわけだけど。「コレオグラファー」という職業名はこの講座で初めて知ったのだった。当時の人気の証左として、毎月のテキストは読者からのお便りページが大盛況だった。(SNSとか無かったせいもあるかもだが。)ロンドン留学中の鴻上尚史さんからのお便りにお便りコーナー係の人が興奮していたなぁ。
それにしても今回のラジオ番組の英文テキスト作成はご苦労なことであったと思う。(話の脈絡が見えなくなって)テキストの内容が進行中のドラマとまったく関係なくなってしまい、ちょっと苦しいなと思うこともあった。ドラマ終盤、やっと伏線回収が進んで、カムカム平川先生も出て来てよかったよかった。
ドラマとしては、伏線回収のあまりの遅さに、批判があったように思うけど、実人生では、何十年も何もなかったのに、ある時急にぱたぱたっと物事が動くことって、あるよなぁ。そういう意味ではリアルなドラマとも言える。
(でも過去のあれこれが全く無かったことになってるわけじゃないですよというちょっとしたエピソードはほしかったなとは思うけど)
それどころか、一向に伏線が回収されないまま一生が終わることだって、ままある。
大きな出来事でなくても、あの時のあれにはこういう意味があったのか、と、ふと悟るような気持ちになることが、ある。早死にしないで生き延びることの意味がある。
ずいぶん前にほうりなげてどこかに行ってしまったボールが、ある日ふと、手元にぽたっと落ちてくるようなことが、この先もあるんじゃないかと思ってみる。
うまく書けないなぁ…
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