今は昔の物語 ・7
透明「・・・・凄いなぁ~」
戸を開け、一歩進むごとに埃が舞う
しかし、そんなことを気に止める
暇もないくらい、この建物の魅力に
引き込まれる・・・。
透明「これほど完璧な建物、見たことがない
やばい興味がつきないぞ」
何故か、ルンルンの透明先生
透明「おっとこんなことしてる場合じゃなかった
地下への階段は・・・っと
んっこれかな」
建物の老朽化のせいか、色々なモノが積もっているが、
床に、丸い扉のようなものがある・・・。
透明「よっこらしょ」
「バタン」
透明「ゴホゴホゴホゴホスゲ~埃っ 」
揚羽「ご主人」
透明「んっどうした揚羽急に出てきて」
揚羽「ご主人そこに入るのですか」
透明「そうだけど」
六羽「らめ~っ」
透明「えっ六羽もどうしたんだ」
揚羽「その穴に、私達は入れません」
透明「えっ」
揚羽「式神を弾く、法陣が施されてあります」
透明「マジか
まったく用意周到なことで・・・。」
六羽「いかないいかない」
透明「ごめんな、六羽
ひとりでも行かなくちゃいけないんだ」
揚羽「ご主人・・・どうしても行かなくちゃダメですか
この中のおびただしい気配は、私達よりも」
私は、二人の式神の頭に軽くポンポンする
透明「大丈夫だよ
お前たちのご主人様を信じろ」
揚羽「・・・」
六羽「む~ぅ・・・」
透明「お前たちは、いい子で待っていてくれ」
揚羽「・・・わかりましたでも、本当にダメそうなら、
帰ってきてください
ここで・・・待っていますから・・・どんなに
遅くなっても・・・待っていますから」
遅くなっても・・・待っていますから」
六羽「おるすばん・・・してるね
・・・・迎えにきてね」
透明「ああわかった
それじゃぁ~行ってくる」
そう言うと、二人の不安を打ち消すように
勢い良く暗闇に身を投じる・・・。
透明「うわっ・・・結構、暗いな~
地下一階でこれだと、その下は完全な闇か・・・。」
私は、持ってきた荷物に手を突っ込む・・・。
透明「おっあったあった
パンパカパ~ン 懐中~電~灯~ 」
風「ヒュ~ッ・・・・。」
透明「しまったド○えもん風に言ってみたけど、
一人では寂しすぎることに、今気づいて
しまった」
何故か、落ち込む透明先生・・・
透明「いかんいかん
早速、スイッチオ~ン
ポチッとな
・・・・・
透明「えっあれっ
つ、つかないぞ~って、
電池入れてないじゃないか~~~~っ 」
アホですか
透明「こ、こんなこともあろうかと
パンパカパ~ン で~ん~ち~ 」
もう、やめませんか
透明「・・・・・」
さらに落ち込む透明先生・・・
そそくさと、電池を入れる
「パチッ」
透明「おおスゲ~明るい~」
何事も無かったように進み出す・・・。
透明「しかし・・・・ハァ~
さっきは、格好つけてあんなこと
言ったけど、さすがに二人がいないのは、
計算外だった・・・・。
計算外だった・・・・。
ふぇ~ん・・・心細いよ~っ」
台無し・・・
透明「パンパン気持ちを切り替えなくちゃ
しかし、この地下・・・とんでもなく広くないか」
一人ノリ突っ込みを終えて、改めて周りを
見渡す・・・。
透明「・・・・部屋みたいなのが幾つかある・・・。
奥はまだまだ続いているけど、本当に広いぞ
・・・・これ、全部調べないといけないのかなぁ~
この暗がりの中、扉を開けるのって、意外と勇気
いるんだよなぁ~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(マジか誰かにみられている・・・。)」
咄嗟に後ろを振り返る
透明「」
ライトを向けた先
何かがゆらゆらと揺れながら、こちらを見ている
透明「(人・・・いや違う、何かヤバそうだぞ)」
その物体は・・・徐々に・・・ゆっくりと・・・近づいて
・・・くる
・・・くる
続く ・・・。
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