

突然の雷雨

透明「す、凄い雨ですね


太元「まあ、仕方がない・・・行くか

行くのね・・・

私達は、車を降り、先程と同じように
そこから更に山に入る



透明「はぁはぁはぁはぁ

(雨で土がドロドロだ


それでも、何事も無いように
グングン進んでゆく太元導師・・・

太元「んっ

透明「

急ブレーキをかけた太元導師に
危うくぶつかりそうになる


透明「ど、どうしたんですか


太元「いや・・・気のせいか・・・。」
透明「

そう言うと、またもやトップスピードで走り出す


透明「(ひぇ~~~~~っ

とにかく、足場が悪い

体力も先程の倍はとられている感覚だ

太元「よし


透明「はぁはぁはぁはぁ・・・

太元「しかしお前さん


透明「へっ

太元「儂なら、付いて行けんよ

透明「えっ


太元「足の運び方じゃよ

透明「

太元「儂ら、仙道の修験者は、山に入り
何年も地に足を慣らして行くんじゃ

そうするとな、足の運び方も自然と
山に合う足運びになって行くんじゃよ

透明「何か、使い方が違うんですか

太元「お主は、平地を走る足運びをしている

それだと、山では余計な体力を消費して
走らんといかん

普通は、その走りで儂に付いてくるのは
難しいはずなんじゃが・・・

まあ、これも学びじゃ

少し足運びを教えてやろう

そう言うと、私の後ろに回り込む導師。
太元「お前さんに少し体重をかけるぞ

透明「はい

太元導師が、私の両肩に手を乗せ、体重をかけてくる

太元「その状態で、動こうとしてみろ

透明「はい・・・。」
太元「よし


透明「え~っと

均等に乗っていると思います

太元「それが通常というのも、凄いこと
なんじゃが


親指と拇指球だけに乗せてみろ

透明「は、はい


太元「そうじゃ


そう言うと、私の肩から手を話す導師

私は思い切って体重のかけ方を変えて走り出す


透明「

驚いた

何って



太元「ぶははははははっ

透明「わ、笑わないでくださいよ~


太元「すまん、すまん


慣れていけば、体の正中線が親指に乗るはずじゃ

そんなこんなで、練習・・・


しばらくして・・・。
太元「こいつは、驚いた

もう走り方が身についてきてやがる


透明「はぁはぁはぁはぁ

こ、この走り方、やばいです

太元「んっ

透明「あ、足がパンパンで、今まで使って来なかった
筋肉が悲鳴をあげてます


太元「そいつは、ちゃんと走れている証拠じゃ

じきになれるはずじゃ

透明「ひぇ~っ


斜面を気にせず大地を掴める気がします

太元「ほほ~う


さて、そろそろ仕事に戻るぞ

透明「はい



本当に学びが多い


続く・・・。







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