治療中・・・。・15
火事場の馬鹿力で間に合った私の右腕は
完璧に大岩を捉えている
透明「間に合っ」
「ズズンッ」
透明「ぐっ」
大岩の勢いが私の右腕一本に伸し掛かる
透明「(しまったう、腕が伸び切っている
こ、これでは)」
自分の体の中で色々な音がこだましている
「ミチミチブチブチグググッパキッ」
透明「ぐわっ」
このままだと右腕が完全に逆側に折れる
こんな危機的状況の時に限って、脳というのは
時間がゆっくりと流れているように感じさせる
私は凄いスピードで頭をフル回転させた
透明「(右腕は、このまま肘を曲げて支えることは
不可能・・・岩の勢いを考えれば、方向を
変えることは今の状態では不可能・・・。
どうする何か無いか・・・
岩の跳ねた勢いが少しだけ残っている
だとしたら、岩の力を利用して、
下に力を流すのが最良か)」
こんなことを考えている時間は、きっと
0.1秒にも満たなかったのだろう・・・
・・・しかし、方向性は決まった
透明「私の腕・・・耐えてくれよ 」
私は大きく踏み込んだ右足を少し曲げ、
右の肩から腕、手首を下の方へねじり込む・・・。
相手の力を増幅させ、岩の方向を真下に軌道修正する
「ビキッビキキッ」
「ズド~~~~~ッ」
大岩は思ったように、力を真下に変え、
地面を滑りながらも勝手に土地に埋まって行く・・・↓
透明「はぁはぁはぁはぁ」
太元「・・・・」
太元導師が目を白黒させている・・・。
透明「な、何とか・・間に合っ・・ぐっ
・・・うううっ・・・」
大岩を支えた右腕は、逆側に曲がることはなかったが、
あらゆる機能を破壊されていた・・・。
透明「ぐぐぐぐぐっ・・・」
太元「と、透明だ、大丈夫か」
透明「だ、大丈夫、大丈夫です・・・・」
私は常々思っていた・・・大丈夫という言葉は
相手を安心させる言葉である反面、
相手は、何かを耐えている、我慢している
という言葉であることを知っている
しかし、私はあえて大丈夫を使う
私の場合、大丈夫と言葉が出るうちは、まだ
余力が残っていると自分に言い聞かせられるからだ・・・。
太元「・・・すまん・・・もう少し耐えてくれ・・・」
透明「大丈夫です続けましょう」
ズキズキと疼く右腕を無視しながら、
私は警戒を怠らない・・・。
雨はまだ降っている
常に最悪を考え、状況を冷静に把握する
しばらくして太元導師の結界修復が終わり
導師が気を使いながらも、続きを頼んでくる
バツの悪さを和ませるために、笑顔で
結界業務を引き継ぐ
そして・・・。
透明「ふ~~~~っ・・・終わりました」
太元「透明・・・すまん・・・儂が・・・」
透明「導師のせいではないじゃないですか
自然の驚異は仕方がないです
今は、変革期ですから、二人とも
無事だったことを喜びましょうよ
それに、導師の仕事に対する姿勢に
感動しました
賛否はあるかもしれませんが、
世の中のため、自分の危険を顧みず
結界のために命をはる導師を
私は尊敬しますよ」
太元「言葉が見つからん・・・」
私の右腕は、肘の部分から紫色に腫れ上がっていた・・・。
しかし不思議なもので、痛みがピークに達すると
腕が麻痺して、痛みが緩和されていた・・・。
続く ・・・。
火事場の馬鹿力で間に合った私の右腕は
完璧に大岩を捉えている
透明「間に合っ」
「ズズンッ」
透明「ぐっ」
大岩の勢いが私の右腕一本に伸し掛かる
透明「(しまったう、腕が伸び切っている
こ、これでは)」
自分の体の中で色々な音がこだましている
「ミチミチブチブチグググッパキッ」
透明「ぐわっ」
このままだと右腕が完全に逆側に折れる
こんな危機的状況の時に限って、脳というのは
時間がゆっくりと流れているように感じさせる
私は凄いスピードで頭をフル回転させた
透明「(右腕は、このまま肘を曲げて支えることは
不可能・・・岩の勢いを考えれば、方向を
変えることは今の状態では不可能・・・。
どうする何か無いか・・・
岩の跳ねた勢いが少しだけ残っている
だとしたら、岩の力を利用して、
下に力を流すのが最良か)」
こんなことを考えている時間は、きっと
0.1秒にも満たなかったのだろう・・・
・・・しかし、方向性は決まった
透明「私の腕・・・耐えてくれよ 」
私は大きく踏み込んだ右足を少し曲げ、
右の肩から腕、手首を下の方へねじり込む・・・。
相手の力を増幅させ、岩の方向を真下に軌道修正する
「ビキッビキキッ」
「ズド~~~~~ッ」
大岩は思ったように、力を真下に変え、
地面を滑りながらも勝手に土地に埋まって行く・・・↓
透明「はぁはぁはぁはぁ」
太元「・・・・」
太元導師が目を白黒させている・・・。
透明「な、何とか・・間に合っ・・ぐっ
・・・うううっ・・・」
大岩を支えた右腕は、逆側に曲がることはなかったが、
あらゆる機能を破壊されていた・・・。
透明「ぐぐぐぐぐっ・・・」
太元「と、透明だ、大丈夫か」
透明「だ、大丈夫、大丈夫です・・・・」
私は常々思っていた・・・大丈夫という言葉は
相手を安心させる言葉である反面、
相手は、何かを耐えている、我慢している
という言葉であることを知っている
しかし、私はあえて大丈夫を使う
私の場合、大丈夫と言葉が出るうちは、まだ
余力が残っていると自分に言い聞かせられるからだ・・・。
太元「・・・すまん・・・もう少し耐えてくれ・・・」
透明「大丈夫です続けましょう」
ズキズキと疼く右腕を無視しながら、
私は警戒を怠らない・・・。
雨はまだ降っている
常に最悪を考え、状況を冷静に把握する
しばらくして太元導師の結界修復が終わり
導師が気を使いながらも、続きを頼んでくる
バツの悪さを和ませるために、笑顔で
結界業務を引き継ぐ
そして・・・。
透明「ふ~~~~っ・・・終わりました」
太元「透明・・・すまん・・・儂が・・・」
透明「導師のせいではないじゃないですか
自然の驚異は仕方がないです
今は、変革期ですから、二人とも
無事だったことを喜びましょうよ
それに、導師の仕事に対する姿勢に
感動しました
賛否はあるかもしれませんが、
世の中のため、自分の危険を顧みず
結界のために命をはる導師を
私は尊敬しますよ」
太元「言葉が見つからん・・・」
私の右腕は、肘の部分から紫色に腫れ上がっていた・・・。
しかし不思議なもので、痛みがピークに達すると
腕が麻痺して、痛みが緩和されていた・・・。
続く ・・・。
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