

変な期待の目が私に突き刺さっている・・・

正直、核を作り出すというのは理論上
できない訳ではなく、それを作り出すアテもある

しかし、ここで私達人間が神の所業を真似て
しまえば、人間が鬼を作り出した時のように
それを受け入れる階層が必要になってしまう。
この次元は無限ではなく、有限な境界線が
明確に存在する

つまり、新たな階層を作り出すことは
今の世界を縮ませることにもつながり、
色々な弊害が起こる可能性が高い


怜「・・・どうなの

瑠璃「できるの

透明「・・・はぁ~


瑠璃「やった

透明「いやいや

やれないというか、やらないよ

瑠璃「ええ~~~~っ

透明「それに、これをやるには絶対に
協力者が必要になる

瑠璃「だれ誰

透明「昴だよ

怜「げっ・・・

透明「そうなるだろ

瑠璃「でも昴なら協力してくれるんじゃない

透明「い、いや、無理だろ

そもそも今のコレは、人間が鬼を作ってしまい
鬼界ができた時のような異例の状態とは違うでしょ

アレは神仏が人間にトレース能力があるとは
考えていなかったから起こったもので、
意識して起こしたものじゃなかった

でもコンのことは、私達が意識して
核をつくることになるから、それ自体は
冒涜となる行為とみなされる

瑠璃「そ、そっか・・・

怜「・・・昴はそんな行為に協力はしない。」
透明「まあ、そうだろうね

瑠璃「ううっ

怜「ちなみに、どうやるの

透明「えっ

怜「どうやって核を作るの

透明「いや


怜「・・・やらない・・・。」
透明「嘘つけ

怜「これ以上はコンのことで迷惑かけられない・・・
やり方だけ教えて・・・。」
うっ


こいつ普段、飄々としているのに
コンに対して強い愛情を持っているように
感じる・・・それでも・・・。
透明「ダメ


怜「・・・・・

透明「・・・・・

瑠璃「ま、まあ、昴にしか出来ないなら、
ここで二人が喧嘩しても意味ないから

ね


透明「いや、喧嘩しているわけじゃないよ

ただ、怜は教えたら、なんとかして
やろうとしてしまう・・・それが
できなかったとしても、その行為自体は
神仏の教えに背く行為になってしまうんだ

瑠璃「

透明「はぁ~

私達キョウダイも、お前が心配なんだよ

それくらいわかってくれよ

普段あまり執着しないお前が、なんで
そこまでコンに固執するんだ


怜「・・・・コンは・・・・。」
透明「

続く・・・。







https://guardian-jewelry.com/
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓