縮む世界・16
怜「・・・コン・・・私と一緒・・・。」
透明「えっ」
怜「・・・コンはこの世界で異物な存在・・・
私も・・・同じ・・・だから助けたい・・・」
透明「・・・・。」
瑠璃「・・・・。」
一瞬、言葉に詰まる
私達キョウダイは、観似手を持つことで
世界との境界を感じて生きてきた・・・。
この世界での異物
怜だけでなく、私達も思うところがあるが
怜「・・・コン・・・私と一緒・・・。」
透明「えっ」
怜「・・・コンはこの世界で異物な存在・・・
私も・・・同じ・・・だから助けたい・・・」
透明「・・・・。」
瑠璃「・・・・。」
一瞬、言葉に詰まる
私達キョウダイは、観似手を持つことで
世界との境界を感じて生きてきた・・・。
この世界での異物
怜だけでなく、私達も思うところがあるが
特に怜の観似手は異色を極め、常に孤独を
感じていたのかもしれない・・・。
透明「(怜は自分とコンを重ねて見ているんだね・・・。)」
瑠璃「れ、怜は一人じゃないよ」
怜「」
瑠璃も怜の気持ちを察したのか、
怜に駆け寄って抱きしめる
瑠璃「怜は私達と同じ・・一人じゃないよ」
瑠璃が怜をよしよししている
怜「瑠璃・・・私、子供じゃないんだけど・・・」
瑠璃「いいのいいのよしよし」
透明「まったく」
瑠璃「ねえ透明 他にコンちゃんを
助ける方法は無いのかなぁ~」
透明「・・・・う~~~~ん」
私もコンを救いたい・・・。
だが、その打開策が見つからないでいた
昴の協力があれば、核を作れる
妖精の元となる自然の神粒子を集め、
疑似魂を作ることができればゴーレムの
素養のあるコンを操縦する操縦者ができ、
そこからコンに疑似魂を接続していけば
生命としての要素は確立する
しかし、それは全く新しい生命体、
ホムンクルスだ
それを昴が了承するわけもなく、
罪を犯させる訳にもいかない
透明「うう~~~む~~~っ」
瑠璃「透明でもやっぱり難しいの」
透明「瑠璃は、私を買いかぶり過ぎだよ
それに今回は流石に人間のできる範疇を
越えようとしているものだと思う・・・。」
瑠璃「う~~ん・・・
透明がそう言うならそうなんだろうけど
でもコンちゃんだって生きているわけだから
助かりたいでしょ透明は困っている人、
放っておけないじゃん」
透明「いや、人っていうか・・・んっ
ちょっと待てよ」
瑠璃「」
何か、根本的なことを忘れていたような
続く・・・。
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