今日は秘密を知る同僚と観劇。五右衛門ロックを観てきました

いや~~久々に床から突き上げるビート

大音響

派手な照明

大興奮~~血湧き肉躍るとはまさにコレ

めちゃめちゃ楽しかった

以下、思いっきりネタバレの観劇記なので、これから観る予定の方は要注意でっす
ではでは。。。
開幕前の音楽、思い出しましたね~~メタマク

最高潮に盛り上がるところで客席全体が白い照明に照らされる→青い照明に変わりながら徐々に暗転……メタマクの時もそうだったんですけど、好きなんですよね~~コンサートっぽくて、アドレナリン放出MAX みたいな感じになるので。
本日のお席は実質10列目のセンター寄り上手側。舞台全体を見渡すにはちょうど良い位置。それに、センターとサブセンの間の通路に近い位置だったので、客席降りではけていく役者さんたちがよく見えたし、ちょうど10列目付近で立ち止まってのセリフが多かったので良かったですぅ~~かっこよすぎる未來クンが至近距離

だし、美しい松雪さんも近くで堪能できたし。。。松雪さん、めちゃめちゃウェストが細かったぁぁ~~


音楽はもちろん司さんワーク

もちろん生バンドの演奏なんですけど、今回は左右にバンドエリアが作られていて、ドラムやギターが下手側、ベースやキーボードが上手側に別れていました。モニターとかあるんだと思いますけど、合わせるのは大変だろうな~~と

で、両側とも紗幕越しになっていて、演奏の時は中の照明が明るくなるんですが、舞台上の芝居がメインの時は北斎タッチの波の絵(ポスターやパンフに描かれているやつ)が出てくるようになっていました。全体的に耳に残る音楽、というよりは地の底からズンズンくるリズムを楽しむといった感じ。冒頭の方は劇場の音響のせい?役者さんの力量??歌詞が聞き取りにくくて辛かったのはちょいと残念。コード進行がメタマクの曲に似てるのがあったのは思わずニヤリ

あと、最後のメインテーマ曲

「五右衛門ロ~ック、oh!oh!oh!愛があるんじゃない~~)」は一緒に盛り上がれて楽しかったですぅ~~



拳を突き上げてノリノリの方も客席にちらほら~~いや~~めっちゃ最高
ストーリーは
こちら
バラバラゴチャゴチャ、面白すぎ?変な?一癖も二癖もありそうな人たちが入り乱れてるんですけど、さすが中島×いのうえ作品

というか、最後まで飽きさせることなくグイグイ引っ張っていく内容。最後はまったく関係ないと思われた登場人物たち、ほぼ全員

に「昔の因縁」あり

クガイ王は実は日本人で五右衛門と長年の敵でありライバルだし、月生石の採掘場所を監督していた女隊長インガは五右衛門の元カノで今はクガイ王

“今のオンナ”の真砂のお竜と元カノ・インガの五右衛門への愛情(種類は違うけど)には、女って強いよね~~男ってバカだよね~~とつくづく思いましたわ

二人の女性の対決、思わずポリー

ルーシー、けつかんねん……か

と突っ込んでみたり(笑) でも、男前なカッコイイ二人に憧れちゃいます

最後はルパン三世みたいな感じでしたね~~一緒に行った同僚は結構早い段階で気づいてたらしいんですけど、ヘタレじいは2幕途中で「コレって、ルパンじゃん

」って……真砂のお竜は思いっきり不二子キャラだし、切れ者で憎めなくてダメダメで人情的な五右衛門もまさに。。。最後は、ストーリーの裏に隠された「もしかして結構マジメなテーマを含んでる

」←これは後ほど

と思ってちょっぴり切なさもあったんですが、はっぴ~はっぴ~気分爽快な幕切れで楽しい3時間35分でございました~~もう、ね~~観た

って感じの爽快感
新感線おなじみ

のお笑い、著作権お構いなしのネタが満載。怪しい異国の商人の衣装、マントにはシャネルとヴィトンもどきのロゴ

商人役、2幕では右近さんが体を張って頑張っていらっしゃいましたね~~赤いトレーナー@メタマクが懐かしかったですぅ~~

第2幕の客席降りの時は結構近くに来られたので逞しい上半身をマジマジと

汗だく

当然ですよね~~

あとは、じゅんさんと濱田マリさんの夫婦芝居のところ。船上の設定だったのでマリさんの手を後ろから取ってタイタニックポーズ

古いけど場面的にお約束ネタで大爆笑でした。それと、、、これも毎回なのかな

魚のイメージっぽい青い全身タイツの方々と躍りながらのじゅんさんのソロ。間奏部分でいきなりアレンジがかかって「もっとも~と、たけもっと~」って

コレ、竹本ピアノのCM曲ですよね

さすがに関東でこのネタは分かる人が少なかったような。。。大阪公演ではウケそうですね……っていうか、じいも何で知ってたんだろう
キャスト、濃い面々が揃ってました。古田さん、間といい絶妙ないじり方といい、さすがでした



アフロ風のかつらのせいで途中ふと外見がパパイヤ鈴木と錯覚しそうになったんですけど(笑) 見事な大盗賊を演じられていました。出ずっぱりというわけではないし、主役にしては出番が少なめ?とも思ったんですけど、あの存在感、舞台にはなくてはならない方でございます

松雪さん、生でお会いするのは初めてだったんですけど、ホント綺麗な人ですね~~

歌は正直辛いものがあって(聞き取りにくくて…)キーワードが隠されているんであろう1幕終盤のクガイ王の前で歌った歌も???な部分が多々あって。。。でも、いい意味で「松雪泰子」の存在感が発揮されていて華があったので良かったと思います。あんちゃん、じゃなくて江口洋介さんは……立ち回りも演技もそれなりに。江口さんらしさを前面に出した見せ場

であろうギターソロ、楽しかったです。ただ、、、もう一歩入り込んだ表現があればな~と

漂着した島で五右衛門と再会した時に「俺はココを動かない」「もう疲れた」とダダをこねる場面があるんですけど、もう少しヘタレ、というか男の可愛さみたいなのが感じられると良かったかな。あと、ラストで島が沈む時に先住民の何とか族(名前を忘れた)=実は岩塩中毒で思考能力ゼロになった集団が「私たちはここでしか生きられない」と島と運命を共にすることを告げるシーン、江口さん演じる左門字は苦悩の表情を見せるんですけど、気持ちが伝わってこなかったんですよね~~そこが一番残念だった……かな、と。
じゅんさんと濱田マリさん演じるポノー夫妻。まるでランディ夫妻を見てるような感じのバカップルぶり

やることなすこと小さくてせこくて悪くて、、、でも、新感線では結構悪役をされることがあるんですよね~~じゅんさん。ついついメタマクの印象があるので「あれれ」と混乱しそうになったことも。。。同様のことが粟根さんにも言えるんですけど

でも、憎めないところが、さすがじゅんさん

というか

マリさんもお頭が軽そうな女性を演じてるのに可愛くて素敵でした。最後、沈没する島から脱出する時にタライ船で夫を助けにくるんですけど「あなたは小さい、小者だからこれで充分」って言うところがツボでした
北大路欣也さん、いるだけで重厚な空気になるのはさすがの存在感

いのうえさんもさすがに欣也さんだけにはギャグは言わせられなかったようで。。。母親殺しの誤解ですれ違う息子に「家族なんだから byおとうさん犬」とは……無理ですよね

でもちょっと聞きたかったかも

真砂のお竜とのデュエット、それぞれ中の人のオーラが強すぎて溶け込んでないのとか、マント捌きがちょっと

というのはあったんですけど、立ち回りは凄い迫力でした。テレビで見てた時は、じいはちょっと苦手だったんですけど(欣也さんの立ち回り=陰な魅力で、どちらかというと高橋英樹さんみたいな陽的な立ち回りの方が好きだったので)生で見て圧巻



もう、刀を持つ手つき、肩から匂い立つ緊迫した空気、、、アレに敵うor同等に立ち向かえる人はそうそういないかと。2幕で欣也さんの殺陣の後にじゅんさんの殺陣のシーンが続いたんですけど、もちろん魅力が全然違うので単純に比べられないんですけど、面白キャラのじゅんさんが一気にかっこよくなる殺陣も、このシーンだけは霞んで見えてしまいました

いや~~マジに凄いっ
反則的なかっこよさだったのが未來クン。じい、未見ですけどポスター等々で見たSHIROHの衣装を髣髴させるような、すっごく華やかでカッコイイ

演じたカルマ王子は、メタマクのズルムケJr の片鱗がある感じで、ヘタレなところもあるし、セリフの喋り方も似てるところがあったし、殺された父親の敵討ちをする設定も似てるし。。。かなりいろんな人にいじられまくってましたが、終盤の父親に対する誤解が解けるところ、別れのシーンはホロリ

としちゃいました。あと、、、未來クンといえばダンス

素晴らしいタップを堪能させていただきました
全体的には思いっきり楽しめる内容になってましたが、結構ほう~

と思う真剣な内容も。。。悪の権現に見えるクガイ王、本当はいい人で、正義を突き詰めてトコトン考えた結果、自分が悪者になることで人々を救おうとしたというか……1幕でも「皆の罪は私が全て背負う」って歌詞があったし。月生石=岩塩で、最初は人間の活力になるけど中毒になって廃人にさせる麻薬でもある。。。これを世界に蔓延させないようにって実は策を練ってたわけなんですけど……更に、妻を殺したことにしても、元々は妻の不貞行為があったからで、彼女の方から武士の妻として恥ずべき行為をしたから殺してほしいと頼んで「侍の常識」として当然のことをしたのに、自分が殺したことには違いないからって言い訳一つしない。臨終間際に「血塗られた手でしかできないこともある」みたいなセリフを言うんですけど、人が生きていく、社会が動いていく上で言える、切なくて深い言葉だな~と思いました。
それと

これは狙ってたのか単に岩塩→土を掘って採るという意味で使ったのかは??ですが、王を慕う五右衛門の元カノ・インガに「お前はその血塗られた手を地の塩で清めろ」だったかな~~そんな感じの話をするんですけど、地の塩って聖書のマタイ伝にある、塩が食物を腐らせないように重要な役割をするように、社会の腐敗を防ぐのに役立つ存在を意味するんですよね

コレ、前述の「血塗られた…」に併せて使っているとすると憎らしいほど凄い言葉の流れだな~~と。。。
あと、、、「自由は人を救えるのか」「自ら考えないで生きるのが良い」ってセリフ。一見すると独裁者の王の言葉として違和感のないセリフなんですけど、ふと、、、怪しいイスパニア商人のことを考えるとかな~り皮肉的

欧米の自由→他地域への侵略だし、何げに一番ワルなのはこいつらか

と思うし
いや~~とにもかくにも楽しかったです。一緒に行った同僚も大興奮

思いっきり未來クンに墜ちちゃいまして……観ている時から隣で

を飛ばしまくってて



終演後も未來クンの話オンリー

じいが見ていない細かいところまでパパラッチしてたし

何だか鏡の中の自分を見ているようで

ま、“健全で初々しい”萌え萌えですね~~懐かしいです……遠い目

かなり嵌まってくれたようで、タップを踏む姿が特にツボ

メタマクDVD を貸す約束まで

今回は超カッコイイ姿だったけど、、、ズルムケJr、、、どうだろう
そうそう、最後になったけど、、、冠クン



痩せましたね~~顔がほっそりしててビックリしました。正直、役柄的に「あなたは出てくる必要があったのか?」と??な役回りでしたが、迫力あるボーカルはさすが

やっぱり本職

他の人たちとは声の出し方も大音量との絡み方も全然違うんですよね。同僚、バンドのコンサートには行き慣れてる人なので聞く耳

はさすがですね~~真っ先に「あの人誰?歌の質が全然違うわ」と。。。
あぁぁ~~

もっとチケ取っとけばよかったよぉぉ~~大阪遠征はさすがにできないし。激しく後悔

“じい基準”で本命

以外は基本的に1回、だからなぁ~~もう1回ナマで「五右衛門ロ~~ック~~



」やりたかったですぅ~~