悪エレ

結局のところ3回通いということになりそうです

ポスカ目当てで2枚、前売り券を買っていたのですが(その当時は初日舞台挨拶は不明だったし、さすがに通うのは2回が限界だと思ったので

)元同僚な友人に消化を手伝ってもらいました

助かった~~


いつもなら初日を過ぎたら感想をアップするのですが、今回みたいにココまでネタバレできない映画は初めてかも

怒涛の展開というか、とにかくポン!ポン!!ポン!!!と一挙に進む話なので何も喋れなかったんですよ~~とにかく「自分の目で見て確かめて

」としか言えなくて

渋谷は明日で終了みたいですが、まだこれから公開される地域があったり、レイトショーで細々と上映が続いている映画館があったりするみたいですが、いちおう一区切りということで、以下
ネタバレしまくりで思いつくままに書いちゃいますぅ~~
公開初日、正真正銘

一番最初に見た時は思いっきり騙されました

エレベーター内の“お芝居”が途中でバレてしまった時に、さらにその後どんでん返しがあるというのは予測できていて、香は更に裏の顔があるとは思っていたのですが……当初のじい的推測、、、ボイスレコーダーに残した恨み言の遺書が実は本物で、実はサブちゃんと過去に接点があって真のターゲットにしていたのではないかと

あるいは、仲間のように見せかけといて実はサブちゃんを嵌める為に他の3人が組んでいたとか。。。もちろん全て間違い

映画の狙い

人間不信ドラマにじいの方が思いっきり嵌められていました

結局は真の黒幕は香で、彼女の思い込み……というか心の病気のせいで姉の夫と不倫相手が狙いだったという

最後の最後で逆転

こう来たか~~

とは思いましたが、まぁ想定の範囲内というか、「世にも奇妙な~」系の話の免疫をあちこちでつけられているのでそこまでビックリはしなかったかなぁと
予想外だったのが管理人さん

劇中ではモト冬樹さん演じるオカマちゃんな牧原が「キモイ」と言われていましたが、じいはこっちの方が断然キモかったです

初日に2回見た時は外見のグロテスクさに目がいって単純に

気持ち悪かったのですが、今日3回目を見た時は管理人さんの癖=口を歪めてチュルっと鳴らす音がやたらと耳について……完全に受けつけなくなるほど生理的にダメになってしまいました

そんなわけで、最後の方で死んだはずの管理人さんが朱肉を持って現れてサブちゃんがスパナを振り下ろしてとどめをさすシーンは要らないからテレビ落下→即死でいいや~みたいな

流れ的にもちょっとしつこく感じてテンポの良さを消しているように感じたので。でも、今日一緒に行った友人はかなりツボったようでした。グロテスクなシーン2つ、結構ウケていたので
あと、、、予想外と言えばもう1つ

初日に池袋で見た時にエンディングのクレジットでじいの地雷マリウスな人の名前を発見

出演者はそんなに多くないにもかかわらず全く気付かなかったじい

同日2回目を渋谷で見た時は隣に友人が座っていたので登場シーンを教えてくれました

メンタルフレンドのボランティア青年役だったのね~~映像だとそこまで嫌じゃなかったんだけど、舞台は編集できませんから



帝劇のフランスでは断固拒否で外しましたが、どうやら12月の観劇予定演目にも出るらしくて……トホホ
じいは原作を読んでいないので比較や伏線、細かいトリックは見落としているところがたくさんあると思うのですが、2回3回と見ているとヒントっぽいシーンも結構ありますね~~エレベーター内のやりとり、実は全部サブちゃんが考えたお芝居なんだけど、途中で牧原と目を合わせて「ストックホルム…」と言いかけたのは思いっきり怪しいフラグが立ってるじゃんって感じだし。あと、香が引きこもりの過去を話す場面で香の部屋の本棚にアガサ・クリスティーの作品が多数。もちろん「そして誰もいなくなった」もあったりして結末を知っていたらビビビッ

なんですよね~~あと、牧原が子供の頃に超能力者だというのを理由にいじめられてきたことを話す時に出てきた過去の映像。この時点では牧原→オカマちゃんという正体は明かされていないんだけど、牧原の子供時代を演じている子役の子が持っている絵の具バッグの色が赤

他にも探したら楽しいかも~~って、もう行けないからDVDが出たらじっくり楽しみたいな~~
登場人物は全員濃すぎ~~最初に見た時は香に思いっきり同情

香も濃いキャラだけど、でもね~~こんな変な男3人と密室に閉じ込められたら嫌だよって思いましたわ。ただ、最後まで見て全ての真相が明らかになっても、じいは一番好きでした

同じように危ない行為をしようとは思わないし心は健康ですから(笑) でもここまで思いっきり自分の世界に入り込んで思いのままに行動できたら気持ちいいだろうな~~なんて

エンディング後に出てくるブラックな笑顔といい実際には関わりたくないしマジに恐いけど、嫌いじゃないですね~~こういう悪魔な少女。ちょっと同じ種のテイストを取り入れてみたいかも……ムフッ

あ、、、あとヘタレな理由で羨ましかったのがサブちゃんの探偵事務所で働いていたところ

仕事を頼まれるところとか一緒に張り込みするところとか、ええな~と

一緒に車中でソフトクリームを食べているところとか……口の周りにクリーム付けまくりのサブちゃん。さすが内野さんが演じられているだけあって汚いとは感じなかったんですよね~~むしろカワイイ~みたいな(爆!) ちなみに、、、友人は「姉に無断で何も殺すことないじゃん!最低な妹だよね」とマジ激怒してました
そしてそして、、、サブちゃん



じい的には好み

だったのは後半の方ですね~~もちろん前半のヤクザさんもいいんだけど、大阪のテレビでしたっけ

内野さんの台本には各シーンで着る衣装が貼られていて、そうしないとどういう場面か分からなくなるという話を聞いてたのですが、まさにそれ

お着替えサブちゃん



普通のスーツも素敵だったし、ちょっとくたびれた格好で大きめのグラサンをかけているのは内野的メガネツボ直撃

エレベーター内の企みの前に管理人部屋を訪れた時の黒トレンチにグラサン、、、特命係長が頭に過ぎってしまったけど比べものにならないくらいセクシーで萌え萌えしちゃいますぅ~~



しかも、その後に軽ワゴンに戻ってオーダーメイドの

赤シャツがあらわになるところはドキドキしちゃったのぉ~



そうそう、ドキドキと言えば極秘書類

密室劇の打ち合わせをするところ。「じゃあ5ページからやってみよう」と読み合わせをしたり、「開演15分前!」「いつもどおり冷静に…」と言って手を重ね合わせたり、、、もしや舞台の時はこんな感じ?役者一筋だからあり得ないとは思うけど、もし演出家をされたらこんな感じ??とか勝手に妄想してニヤニヤしちゃって……安井三郎劇団

入団希望ですぅ~~
そんなわけで後半は顔が緩みっぱなしだったので暗闇で良かった~って感じなのですが……もちろんアホな顔で見ていただけではありませんよ~~

いろいろな顔を使い分けて存在しているところは凄いなぁと思いました



しかも、それが別キャラではなくて同一人物である部分はちゃんと根底にあって安井三郎という一人の人間がブレていないのが素晴らしかったです



切なくて悲しいのに可愛いから思わず面倒を見てあげたくなってしまう感じ

積極的に貧乏くじをひいている奴だと思うんですよね~~スクリーンのこちら側から見ていると、もう少し賢く考えようよ

なんて突っ込みたくなるというか。。。それなのに、飛び降り自殺をしようとした愛人を説得するために屋上に走ったり、香の本当の企みを知ってダメ元で愛人を助けに(ですよね

)いくところとか、普通なら我が身可愛さにスルーしたりするところを放っておけない性分

自ら不幸を引き寄せているなんてバカね~~と呆れてしまうんだけど、そこがサブちゃんのいいところであり魅力なんだと思うんですよね。“世間的には”一番成功しないタイプなんだけど、そこがあまりにも可笑しいというか、な~~んか笑いすぎて涙が出てきて、そしたら何だか悲しくなってきて、また笑っちゃう……そんな魅力的な人だと思いました
決してはっぴ~な作品ではないのに元気で前向きになれる不思議な作品。内野さんのおかげでまた1つ、素敵な経験ができました