観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

築地市場移転問題

2009-07-11 02:52:32 | 政策関連メモ
これは安全が確保されるか否かは技術的な問題だと思います。とてもではないが、素人がまともに判断できる分野ではありません。

東京都公式ホームページより
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/

石原都知事の説明も読みましたし、政治家含む素人が安全を理由に反対するのは不誠実だと思います。民主党の「安全性が確認されていない」との主張は、いかなる場合でも100%の安全はないという現実を無視したトリック的な主張に他ならず、リスク評価の考え方を無視した暴論にすぎないでしょう。本当に酷い奴らです。

やはり、安全性の問題は専門的な観点からリスク評価していく以外の解決法はないと思います。突き詰めると素人感覚は不用になってくる分野でしょう。疑いのある人はリスク評価に関する専門書でも読めばいいと思います。言っては悪いけど、素人感覚で安全性を云々する危険性は、韓国のろうそくデモに象徴されているのではないでしょうか。

あえて余計な一言を言えば、食べ物を扱う問題では科学的根拠のないイメージも商業的な意味で無視できない問題ではあります。私は日本向けの中国製品も食べますし、潔癖症ではないので、専門的な観点で安全であれば、別に築地市場が何処にあっても構わないのですが・・・。素人感覚がダメというわけではなく、専門家がキチンと判断したら認める流れになってほしいと思います。医療費の問題も同じで、これからの時代の政治家は、素人感覚にむやみに阿らないのが見識だと考えるべきです。合理的に判断しないと、技術を生かせませんし、本当の安全は確保できません。ここでも大衆迎合過剰な民主党は明白な不安定要素ではないかと思います。今回急増で準備した粗製濫造議員が当選したら尚更でしょう。

私の意見は、築地市場移転問題は、都民のコスト、業者の利便性、西欧人の感覚で集客が見込めるかの3点を重視すべきです。安全性は専門家が丁寧にやってくれているようなので、この際信用すべきでしょう。

都民のコストは言わずもがな、税金の投入がどれほど少なくなるかです。少ない方がいいのは当然でしょう。投入自体は魚食文化の維持発展の観点から賛同できます。

業者の利便性も築地市場は誰が日常的に使用しているかを考えれば重要な観点です。

西欧人の感覚で集客を見込めるかが、やや分かりにくいかと思いますが、築地市場が西欧人に日本の観光地として人気があることを指します。例えば旅行情報サイトTripAdvisorによると(アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、インドの7か国が対象)2008年注目度が最も高かったのは築地市場だそうです(2位東京ディズニーランド、3位ポケモンセンター東京)。日本人の感覚では魚市場が観光地になるなど考え難いところでしょう。せっかくですから、素直に目玉観光地として発展させていきたいところです。

※記事「都議選の基本戦略」でも指摘しましたが、都公式ホームページはセキュリティがシッカリしてしていないようです。個人情報保護の観点から連絡はいれていません。改善を望みます。ちなみに使用しているのはFirefox最新版です。

新銀行東京

2009-07-11 02:52:02 | 政策関連メモ
これは私は石原都知事の政策の中でも最初から批判的でした。他にも2点疑問に思った政策があるのですが、都議選に関わりないので、それは述べません。また、誤解を招かないよう書いておくと、石原都知事の評価に関して言えば、外形標準課税の時の積極的な行動も廃ガスのパフォーマンスも南関東諸県との連携も内心喝采を送った方で、功罪あると思いますが、応援に値すると思っています。最近持ち直していると思いますし、残り2年間頑張っていただきたいです。

さて、新銀行東京ですが、何故設立に反対であったのか、単純に民間でやればいいではないかと思っていたからです。基本は銀行は民間でやるということに異議がある人はいないと思います。また、銀行は元々公的な存在です。信用収縮対策のため資本注入も行われることが正当化される業界であることも疑いないところでしょう。

また、政府系金融機関が民間金融機関が融資困難な分野に関し融資を行うという理屈は有り得るかなとは思います。中央銀行の重要性も論を待たないところでしょう。どうしても都営銀行設立の趣旨が分かりません。

もしかしたら、貸し渋りが吹き荒れた頃なら、倒れる必要性がない企業を救うという意味で、意義があったのかもしれませんが、今はどうでしょう。不況下で地域に密着した(比較的優良な)中小企業を救うといういう以上の役割は見出しがたいはずです。

私は新銀行東京に関しては批判的にならざるを得ないのですが、そもそも設立の趣旨が理解できなかった上、予期せぬ大赤字を出してしまったが故(騙されていました)です。新銀行東京の設立の趣旨に賛同できていれば、あるいは大赤字が出なければ、ここまで批判的ではありませんでした。趣旨説明はとても大事なことだと思うのです。賛同した民主党が大きな顔をして図々しくも得点にしようとしているのが許せません。そんなに遠くない過去に確かな野党を標榜していて、民間経済に理解があるとも思えない共産党とも一緒にされたくはありません。

増資に関して言えば、もうやってしまった後のことなので、重要論点だとは思っていません。切れば当然民間経済に影響もあるので、少なくとも反対すれば格好いいぐらいの見識にしか見えない、政策を優先しているように思えない、ぼくたちのかんがえたせいさくをやればだいじょうぶ的な主張が得意な民主党に議席を取らせる意義はここでもないと思います。あんな党に入れたところで、都議会が不安定化するだけでしょう。

新銀行東京に関して、あえてよりマシな政党を言えば、公明党だと私は思います。都議選に力を入れているせいか、ホームページ上で説明をしていることに好感が持てます。黒字化して譲渡するのだそうです。
http://www.komei.or.jp/news/2008/0329/11139.html
設立には賛成していますけど、都民に積極的に説明しようとするだけでも誠実と言えるでしょう。結論もそんなにおかしいと思いません。

スルーしません

2009-07-11 00:19:25 | 日記
スルーするかやや迷いましたが、新銀行東京も築地市場移転問題も更に正直に書いておきます。とりあえず自分の生来の性格として、社会党(=民主党/変わりきれていません)的な世論迎合のための反対は大嫌いなので、そこはどうしても指摘せざるを得ません。石原都知事もそういう民主党の態度に迷惑しているから、自公が過半数を割らないよう努力しているわけでしょう。

新銀行東京に関しては私は元々反対派で、築地市場移転問題に関しては石原都知事にやや近いことも併せて書いておきます。このブログでは書いていませんから、これを信じるも信じないも読者の自由です。

今こんな話をするのも選挙にプラスにならないかもしれないことも承知の上です。都知事も止せばいいのに麻生批判めいたことを言ってしまうくらい率直ですから、私もとても率直に応援しようと思います。