手術

2021-06-29 | 病院生活

6月23日 水曜日 手術当日 1

8時半に手術室の外まで歩いて行く、そこでM子さんにお礼を言ってお別れ。

手術室のドアを開けると3人ほど入れるような小さな部屋で僕の受け渡し式が行われた。

次のドアを開け真っ白に輝く照明の施された大きな部屋に入り、

僕は2と書かれた手術室に通うされた。

手術台に座り病衣を脱がされ横たわり「眠る薬を入れます、8ミリ入りました」と聞こえたと同時にあとはもう意識はありません。

次の瞬間「Yさん、終わりましたよ、目を開けてください」と言われ目を開けると真っ白な照明が見え「M子さんがいますよ」と言われ横を向くと「よかったね、長くかかったのはいい証だってよ」と言っていた。後で知ったのだが彼女は切った物を見せられたと言って感心していた、

でも「8ミリ入れました」と言われてから数分しかたっていないような感覚は一体どういうことなのだろう。手術の所要時間は7時間。

これもあの不思議な全身麻酔のなせる技か。

 

623日 水曜日 手術当日 2

「これからお部屋に行きますよ」と言われたものの一向に動く気配がないと自分では思っていたが、おそらく再び意識がなくなっていたのだろう、

気がつくと目の上で看護師さんらしき人が何かをしているが手を動かすこともできなければ話すこともできない。

問いかけられると「あ」とか「う」と言うのがやっとだった。

後で考えるとこの時点で手術開始から9時間ほどしか経っていないはずだ、

この日の夜の時間の過ぎる遅さといったらナメクジが這っているようなものだった。

窓からうっすら陽が明けて来る頃だから朝4時半頃なのだろう、口元にある酸素マスクに触りたいのだがなかなか指が届かない。

目を開き天井を見つめるが天井がスライドし始めたのですぐに閉じた。

酸素がシューシューと流れる音や血栓を防ぐために足にはかせられているバルーンのようなものが交互に膨らみ眠りは妨げられ病院内の人のざわめき音やらで幻聴かと思える音さえも聞こえた。

全てはあの強力な麻酔のなすすべなのだろう。

 

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入院、手術

2021-06-28 | 病院生活

一週間前の入院、手術を思い出しながら書き綴っていきます。

コメント欄はしばらく閉鎖いたします。

 

621日 月曜日

予定されていた午後1時に病院に出向く。

その日は病棟内を案内されたり規則を教わったりし個室に入る。これがナースステイションの真向かいという事もありかなり騒々しい事がわかる。そしてまた後で分かったのだが手術直後の人はこの部屋に入るらしい。

夕飯は6時、カロリーを考えた物だろうがいまの僕には物足りなかった。

9時が消灯という事だが個室の僕もこれに従い眠ることにする。

 

6月22日 火曜日 手術前日

朝食後は絶食となる。内視鏡手術とはいえお腹を少し切るためおへその掃除。

人工肛門については「そうなることはないでしょう」とは言われていたものの

その説明をされ動揺し気落ちがしてしまった。

これはどうやらCTMRI検査からはすべて確実に見えるものでは無いので切ってからそういう事態が起こりうるということもあり得ると言うことですべての大腸がん患者に説明されるようだ。

午後に下剤を飲み、生理用水か何かの点滴が始まる、これで典型的な病人の姿になってしまったようだ。

夕方には保証人になってくれた従姉妹のM子さんと一緒に手術前のリスクアセスメントに行く。ここでもこれでもかこれでもかという全身麻酔と手術の危険性や後遺症のことを聞かされ恐怖感はMax

夜は眠っておきたかったので睡眠剤を受ける。

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