7月1日 木曜日 手術後7日目
看護師の中には学校を卒業して2年目だと言う人や、みるからに20年は勤めているだろうと思われる人がいる。この若い看護師には3度目に針を刺された後、「わぁダメでした、他の看護師に変わってもらいます」と言って部屋を出て行かれてしまった。
静脈に注射をされる場合最初のチクリの痛さの後はほとんど痛さを感じないのだが彼女の場合は皮膚を突き破った後血管の中に入ってもまたチクリ、チクリと痛むのだった。
こうしたことはよくある事なのだろう次に来た熟練者からはマスタークラスの出来だった。
因みに点滴の注射針は外側はもちろんメタルであるけれどその中にプラスティックの針が入っていて点滴中に動いても血管を突くようなことがないようにできているそうだ。
点滴初心者の頃は2、3ミリの空気の玉がチューブに入っているのに気が付きすぐさま看護師を呼んだが「そのくらいは大丈夫です、このチューブ一本くらい入らない限り」ですと。
夜主治医から週末の退院をうながされたが自信がなかったので週明けにしてもらった。
7月2日 金曜日 手術後8日目
朝8時半になると主治医、執刀医の回診がある、昨夜も就寝近くにやってきて彼らに個人的な時間があるのだろうか、 などと思ったが褒め言葉はかけないでおいた。
今日で全てのチューブが身体から抜けシャワーを浴びサッパリした。そしたら何か点滴スタンドを握っていないとどこか不安な感じにもなった。
週末の退院に自信がないと言っていたが今朝になってから自信がついてきたので来週まで伸ばす必要はないと考え日曜日の退院にしてもらった。
長い事点滴だけの栄養素だったから体重が3キロほど減った。
昨日から五分粥になりだいぶ「食べた」という満足感がある。
普段から血圧は100台ちょっとと低めだがここ数日90台ばかりで一向に上がらない。
退院したらもっと塩分をとろう。
今日のエクササイズは階段の登り下り、駅の階段くらいは十分できそうだ。