ハナミズキと藤の花が見事に咲き誇る中無事葬儀は終わった。
100歳にはなっていなかったが位牌の裏にはそう書かれている。
最後の数年間は不自由な生活をしていたとはいえ天寿をまっとうしたに違いない。
唯一の心残りは放蕩息子を持ったことだったろう、
と私は思いながら私たちが生まれ育った家で一人酒を交わす。
ハナミズキと藤の花が見事に咲き誇る中無事葬儀は終わった。
100歳にはなっていなかったが位牌の裏にはそう書かれている。
最後の数年間は不自由な生活をしていたとはいえ天寿をまっとうしたに違いない。
唯一の心残りは放蕩息子を持ったことだったろう、
と私は思いながら私たちが生まれ育った家で一人酒を交わす。
若葉が美しく輝きだす四月早朝に父が逝きました。
私は今 Ombra mai fu を聴きながら父にとどまることのない感謝の思いを馳せています。
今晩はこの曲を聴き続け涙を枯れ果てさせるつもりです。
自主隔離も2週目に入り引きこもり生活もだいぶ慣れてきた、
相変わらず位置確認のアプリからは音も無く常にスマートフォンに目をやっていなくてはならない、
1度目が来て2度目が来る間に30分程の買い出しに行くのが楽しみでもある。
本来は外部との接触を極力避けなければならないのだけれど
独り身としてはこれは許されると解釈している。
前回も持ってきた刺繍の今回のテーマはバレエダンサー、
最初はバックステッチを3本どりでやってみたところ細かなところにくると
どうも大雑把になってしまい
途中から2本どりに変えてみたがそれほど区別はつかないようだ。
そして生地が目の粗い麻のため一針方向を間違えると表情がだいぶ違ってしまう。
絵心がもっとあれば少しはいいものができるだろうが今は習作としてこんなものです。
自主隔離中の初日に3日分ほどの食料とビールは買っておいた。
位置確認のアプリからは音がでないためスマートフォンは常に確認しないとなりません。
ある日は午後2時頃またある日は午前中そして二度目のコールもあり出かけるのは躊躇します。
外出は極力避けてください というお達しだけれど
24平米あるとはいえうなぎの寝床的な空間では1日一回は外に出なくては健康維持はできません。
歩いて5分ほどの所に亀戸天神があり今週土曜日から5月の連休まで藤まつりがあるそうです。人出の少ない時間を見つけて行ってみました。
今年も温暖化から早めに咲いたということだが幹を見るとなんとも古木で花房も小さくこの先いつまで咲いてくれるのか心配になってしまいます。
スーパーマーケットに行く途中のお宅に咲いている藤はまだ若々しいです。
蕎麦屋の店先の盆栽の藤も日本ならではのものです。
止んごとなき用事で再度日本にやってきました。
2月に帰国した時と何が変わったかというとフランスからの帰国者も入国してから3日間は政府の指定された宿舎に滞在を余儀なくされ3日目に再び唾液検査をし陰性証明を持ち始めて開放されるのです。
しかしながらその後11日間は公共交通機関は使うことはできず自主隔離しなくてはなりません。
さらに追加されたものはスマートフォンにアプリをインストルし位置確認を毎日するということです。
3日間の軟禁が終わり今回の都内での滞在先は亀戸です、馴染みのない街ですがこれはただ単にアパートが広く24平米あり
ここはトイレまで歩いていけるのです、前日まで居たホテルでは転がって行けました。
そしてここはスカイツリーの街でもあるのです、あいにくの雨と位置確認の連絡があるまで食料の買い出しには行けません。