かつてのアバンガルドなエアーポート

全てが秩序にのっとった日本のサービス業から一転、
到着したシャルル．ド　ゴール空港は別世界、混沌の有り様だった。
まずはイミグレイション、
オフィサーから「こんにちは」と日本語で言われ、
にこやかに「こんにちは」と返しながらパスポートと滞在許可証を差し出したがそれ以外何も要求されず通過した。
本来はPCR検査の陰性証明と政府からの宣言書を提出しなければならないのだが。

預けた荷物を取りに行くとそこは密、密、密、
一つのターンテーブルにはダカール、オマン、東京、が一緒くた、
あぁ花のゴチャゴチャ都、パリーという感じ。

本来はここで5時間のトランジットだったのだけれど、
それはやめて一泊し明日ゆっくり帰ります。

町行き交う人たち

この子がメイドカフェ？

町で行き交う人たちの多くは僕が30数年ほど前に日本を去った頃にはまだ生まれていなかったか赤児か子供だったと思う｡
時々すれ違うジーさんバーさん達はあの頃は若くはつらつとしていたに違いない｡
僕のように自分の子供を育てていなく身近で子供の成長を見てこなかった人にとってはどこか不思議な感覚がする｡

今日はPCRテストでその結果を半日待っている間は最もいけないストレス状態だった｡
ここで陽性だったら、などと思わぬ考えが巡り回り
なんとも精神的には悪い｡
そしてバカ高い診察料を払い陰性の証書を手に入れた｡


その帰りに見かけたなかなか粋なおじさん。
帰りの大江戸線は夕方のラッシュ時、
ここでうつされたら、などと思う嫌な時節だこと｡

新宿の真夏

新宿からどこにも出ないと決めたがいささかつまらない選択だ，歩くのは一向に構わないが朝食後に少し歩いただけでオーヴンの中にいるような暑さだった｡


なぜ造花を生けているのだろうと触ると生花だった。

ホテルの窓からは国立競技場が半分ほど見える｡
野球やらサッカーやらの長く結果が出るのが遅い試合を見るのがどうも苦手、ワーワーと騒いでいるくらいなら何か他のことができるのではないかと思ってしまう、
水泳や陸上なら100メートル，体操もすぐ結果が出るから好きだ｡
ホテルのなかではいっさいTVはつけないでいる、
結果は後でわかるからこれでいいのだ、
体操で誰かが金メダルを取ったと知った、よくやったおめでとう｡


外は暑く湿った空気がよどんでいる、一つの目的を果たしに出かけその都度帰ってくる、そんな繰り返しを三度ほどするといい運動にもなるが散財にもなってしまう｡
今日はどこに行こうかな。

新宿

５月の初めにはフランスに帰る計画だったはずが
思いがけないことが起き7月末まで延びてしまった、
4ヶ月近くの間に様々なことが起こった。
病気になりこれからの生き方を考えた事が一番良かったことかもしれない。
そして今までのような弱い自分から少し脱皮できたような気もする。


手術から５週間が経てば体力も気力も回復するだろうと思い
フライトを予約し直しそれまでの三日間は新宿のホテルで過ごすことにした。

暑い夏

いまさら暑い暑いと言ってもどうしようもないが
この時期外に出かけるのは午前11時までにした方が賢明だ。
11時を過ぎると徐々に気温が上がってくるのがよくわかる｡
2時頃になるとピークを迎えるのか空気が止まったまま暑さがねっとりと首の周りに漂い何もする気が起きない｡
2階はさらに5、6度高いに違いない｡
居間は一番涼しい北側にあるがそれでも暑さは容赦なくまとわりついてくる｡
朝方はパジャマの上下を着ていないと寒さも感じる安曇野です｡