先日箱根へ行ったときに、こんなことがありました。各駅停車は新宿の
地下ホームへ着くため、車椅子の夫が地上ホームから出るロマンスカー
に乗るため、エレベーター乗りました。すろと、私はそばの高齢の男性
に、いきなり怒鳴られたのです。何のことが理解できなかったのですが
そんなと私は「負けるが勝作戦」を、必ず実施します。
「私何か失礼なことしましたか、気づかないでごめんなさい」と謝まり
ました。
ふつうの人は謝られると大体黙るのですが、その男性はまだ怒鳴って
いたけど私は黙っていました。すると弟に車椅子を押されて乗った夫が
それに怒って突然大声を上げたのです。エレベーターから降りても付い
てきて、まだがーがー言っているので少々呆れました。
今度は夫が怒鳴ったことに、また文句を言っているようです。
「夫は認知症なので、ゴメンなさいね」とまた謝ったら、もっと大声で
怒鳴なりながら離れて行ったのですが、そんな時(あれは気狂いだから)
と思って一切相手にしません。
私達には「喜怒哀楽」のさまざまな感情がありますが、最も心身に負担
がかかりリスクが多いのが「怒り」です。怒りは本能的なナマの感情で
常識的な人はある程度コントロールできますが、そうでない人も世の中
には結構多いようです。認知症の余命は3年から5年と言うのは、認知症
が原因で亡くなるのでなく、絶えず怒っているため、あらゆる器官に
負担がかかり、そのため、早く亡くなるのです。私は「心理のプロと
して、絶対に怒らせない介護をしよう」と、心に誓いました。
そのため、色々余病がありながら、我が夫は穏やかで、かなり元気
に生きています。もしもあなたが短気な方なら「怒るのは自分の命が
目減りしているのだ」と、肝に銘じましょう。
昔から「短気は短命」と言う事実に基いた言葉もありますから・・・