ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

 能里子のワンポイントアドバイス 怒りについて

2022-08-12 10:11:29 | エッセー

先日箱根へ行ったときに、こんなことがありました。各駅停車は新宿の

地下ホームへ着くため、車椅子の夫が地上ホームから出るロマンスカー

に乗るため、エレベーター乗りました。すろと、私はそばの高齢の男性

に、いきなり怒鳴られたのです。何のことが理解できなかったのですが

 そんなと私は「負けるが勝作戦」を、必ず実施します。

「私何か失礼なことしましたか、気づかないでごめんなさい」と謝まり

ました。

 ふつうの人は謝られると大体黙るのですが、その男性はまだ怒鳴って

いたけど私は黙っていました。すると弟に車椅子を押されて乗った夫が

それに怒って突然大声を上げたのです。エレベーターから降りても付い

てきて、まだがーがー言っているので少々呆れました。

 今度は夫が怒鳴ったことに、また文句を言っているようです。

「夫は認知症なので、ゴメンなさいね」とまた謝ったら、もっと大声で

怒鳴なりながら離れて行ったのですが、そんな時(あれは気狂いだから)

と思って一切相手にしません。

 私達には「喜怒哀楽」のさまざまな感情がありますが、最も心身に負担

がかかりリスクが多いのが「怒り」です。怒りは本能的なナマの感情で

常識的な人はある程度コントロールできますが、そうでない人も世の中

には結構多いようです。認知症の余命は3年から5年と言うのは、認知症

が原因で亡くなるのでなく、絶えず怒っているため、あらゆる器官に

負担がかかり、そのため、早く亡くなるのです。私は「心理のプロと

して、絶対に怒らせない介護をしよう」と、心に誓いました。

 そのため、色々余病がありながら、我が夫は穏やかで、かなり元気

に生きています。もしもあなたが短気な方なら「怒るのは自分の命が

目減りしているのだ」と、肝に銘じましょう。

 昔から「短気は短命」と言う事実に基いた言葉もありますから・・・

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