ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

クリスマスイブの思い出

2024-12-26 11:48:17 | エッセー
3か月に一度の「歯のクリーニングとチェック」に行ったが、長年夫と一緒
に通っている歯医者さんだ。BGMはホワイトクリスマスが流れていた。
 私達19歳と23歳で知り合って、3度目のデイトは、クリスマス
シーズンの銀座美松ダンスホールだった。
 その頃私は多分結婚するだろうと思った人がいた(この人と別れたら
この曲が、きっと彼の思い出になるだろう)と、踊りながら胸が痛くなる
ような切なさを感じた。それを突然思い出して涙が零れた。

 長年高齢の夫を介護していて、亡くなると「ホッとした」と思う人が殆ど
だそうだ。3カ月以上も経っているに、まだ淋しいと言う人なんて、滅多
にいないと二人に言われた、が彼女たちはその経験者だった。
 長年認知症の他に心臓疾患があり、その間胆嚢摘出の手術もしていて、何度入院したか分からないが、救急車のお世話になった回数は14回だった。
 病歴が長いし、永久に一緒にいられる訳ではないと、覚悟はしていたが
その寂寥感と喪失感は大きかった。

 施術を受けながら涙が込み上げて困ったが、「歯がきれですね」
「歯茎がきれいなピンク色なんて珍しいですよ」など、歯科衛生士さんが
褒めてくれたので随分助かった。(もう一度だけでも清一に会いたい)と
帰り道に思った寒い夕方だった。

コメント
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