ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「死んだら怖くないようにすぐ迎えに来てね」

2022-04-15 17:33:23 | エッセー

 70歳から今まで救急搬送送12回、その他入院歴は数えきれない、医療的な治療は

無論だが、雑学な知識はいろいろあるので、西洋医学だけがベストではいと、素人なりに

考え工夫し介抱や介護をした。夫はいつも言ってくれた「美味しく食べられて幸せ」と。

振り返れば、介抱10年、介護10年で20年は過ごしたので、もしも夫が今すぐに亡く

なっても、自分でできるだけのことはしたので、そんな意味では後悔はしない。

 でも、その淋しさは耐えられるだろうか?

※雨に濡れて美しかった道沿いの植物

 長い人生でこれほど私を容認し、愛して持てる能力を認めてくれた人はいない。

ヤンチャで我がままで、まるで子供のような私、そんな私のために長年尽くしてくれた

アドバイザー達3人も認めてくれた、まるで保護者のような夫だった。

 思い出すと結婚15年目の記念日、新宿のコマダンスホールへ踊り行って、飲んでい

るとき彼はこう言った。「絶対悪妻になると思った、でも、どうしても結婚したかった。

まさかこんな良い女房にあると思わなかったよ」と・・・

「ちょっと神様」「まるでお釈迦様の掌、あなたはそれから出られない孫悟空」と友人

達や先生達に言われた夫。でも、何時までも一緒にいたい!トイレは行けるけど、着替え

などすべてが一人で出来なくなったが、私はまったく嫌ではない。

 友人達は言う「もう充分介護したから、いずれ別れは来るから覚悟してね」と慰めて

くれるけど・・・無論覚悟はしているけど、私は少々酩酊し夫を起こして、強引に指切

りした夜だったが、これは大分以前から時々言っている。


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