卒業式とふんどし

　仕事場に向かう途中、袴やスーツをきた多数の人々に出会う。

「あっ、大学の卒業式だったんだ」

と、楽しそうな大学生卒業生たちを見ながら、

ふと私も卒業の頃を思い出しました。




　柔道、家庭教師等のアルバイト、運動・スポーツの勉強

に明け暮れた毎日で、最終的に私に残されたのは、

「フリーター」という道＾＾

　そう、自由人に向けて大きな一歩を踏み出した。



　卒業式終了後に、柔道部の後輩たちが大宮ソニックシティ―の

真ん中で先輩たちを壇上に上げ、一人一人エールを送り、

一発芸を行うという慣例？の儀式があった。

在学中「先輩たちも一発芸を見せてくれてもいいのにな」

と心の中でずっと思っていた。



　確かに、教員、警察、などなど仕事が決まっていれば、

無難に卒業式を終えるのがいいだろう。

　しかし、自由人の私は最後に何かやろうと決心。

後輩の一発芸の後に、逆一発芸ということで、

ふんどしになり、体中にローションを塗り、

海なし埼玉県のど真ん中で、後輩の身体をボードに見立てて、人間サーフィンを行った。


　あの時がもしかしたら、

勇気を出して踏み出した初めての一歩かもしれないと

卒業生を見ながらつくづく思った今日この頃。