先日テレビで、三谷幸喜作「ショウ・マスト・ゴー・オン」を観た。1994年の上演とあって東京サンシャインボーイズの役者たちが皆若い。早世した伊藤俊人さんもいる。
作品は典型的なバックステージ物。
「マクベス役なのにマクベス夫人もマクダフも自分がやると言い出し、本当にやっちゃうワンマン座長」のことをみんなが話すので、観客は、一体誰がこれをやるのかとワクワクして待つことになる。そこへやおら登場する座長、おお、佐藤B作さんではないか。う~ん、このキャスティングはどうかなあ。ちょっと意外だった。
舞台監督というと普通黒づくめの格好だが、西村雅彦演じる男はなぜかいつも白セーターに白ズボン。それだけでおかしい。しかもこの人には何とも言えない愛敬と色気がある。
戦闘シーンの音楽を始めの方で聞かせておいて、それが音響装置の故障で出なくなる、という展開など、相変わらず三谷幸喜の芝居作りの勘は鋭い。
さて、三谷はシェイクスピア作品の中でもなぜ特に「マクベス」を選んだのだろうか。小道具としてマクベスの首の張りぼてが必要なこと、最後に戦闘シーンがあること・・その辺がこれを選んだ理由と見た。
いずれにしろ彼もシェイクスピアが嫌いじゃないらしいと分かってうれしい。
みな楽しそうに演じている。群像劇と言うよりはドタバタ喜劇だが、一人一人がしっかり書き分けられている。女性が二人しかいないのは残念だし、「マクベス」がほとんど一人芝居のように演じられるのも変だが。
最後はもちろん三谷式エンディング。この人は非常に照れ屋らしく、大団円が書けないのだ。
HPによると、東京サンシャインボーイズは1994年以降、30年間(!)の充電期間に突入しており、2024年に新作「老境サンシャインボーイズの『リア玉』」(主演:梶原善)を予定している由。リア王ではないリア「玉」である。なんか見ない方がいいような気がする。梶原さんは好きだが・・ムム・・。
作品は典型的なバックステージ物。
「マクベス役なのにマクベス夫人もマクダフも自分がやると言い出し、本当にやっちゃうワンマン座長」のことをみんなが話すので、観客は、一体誰がこれをやるのかとワクワクして待つことになる。そこへやおら登場する座長、おお、佐藤B作さんではないか。う~ん、このキャスティングはどうかなあ。ちょっと意外だった。
舞台監督というと普通黒づくめの格好だが、西村雅彦演じる男はなぜかいつも白セーターに白ズボン。それだけでおかしい。しかもこの人には何とも言えない愛敬と色気がある。
戦闘シーンの音楽を始めの方で聞かせておいて、それが音響装置の故障で出なくなる、という展開など、相変わらず三谷幸喜の芝居作りの勘は鋭い。
さて、三谷はシェイクスピア作品の中でもなぜ特に「マクベス」を選んだのだろうか。小道具としてマクベスの首の張りぼてが必要なこと、最後に戦闘シーンがあること・・その辺がこれを選んだ理由と見た。
いずれにしろ彼もシェイクスピアが嫌いじゃないらしいと分かってうれしい。
みな楽しそうに演じている。群像劇と言うよりはドタバタ喜劇だが、一人一人がしっかり書き分けられている。女性が二人しかいないのは残念だし、「マクベス」がほとんど一人芝居のように演じられるのも変だが。
最後はもちろん三谷式エンディング。この人は非常に照れ屋らしく、大団円が書けないのだ。
HPによると、東京サンシャインボーイズは1994年以降、30年間(!)の充電期間に突入しており、2024年に新作「老境サンシャインボーイズの『リア玉』」(主演:梶原善)を予定している由。リア王ではないリア「玉」である。なんか見ない方がいいような気がする。梶原さんは好きだが・・ムム・・。