10月15日紀伊國屋サザンシアターで、井上ひさし作「芭蕉通夜舟」を見た(演出:鵜山仁)。
内野聖陽の、ほぼ一人芝居。
彼の他に男女4人が、他の役を適宜演じつつ進行する。
芭蕉19歳からの一代記。
彼は弟子たちに囲まれていたが、実は一人でいるのが好きだったとか、知らなかったこともあり興味深い。
便秘に悩み、「人生50年のうち、25年は雪隠にいる」と弟子たちに嘆いたとか。
雪隠をくるっとひっくり返すと文机(文箱)になるのがおかしい。
旅に出る時も、それを背中にしょって出かける。
内野は声を変えて何人もを演じ分ける。相変わらず達者なもの。
ただ、まったく面白くない場面もいくつもあって残念。
これは役者や演出家のせいではなく、原作のせい。
観客はみな、笑ったり泣いたりしたくて待ち構えているが、いくら演出家が頑張っても台本自体に問題があるから
うまくいかない。
それに加えて、この日、内野は時々危なかった。
この人は本来うまいはずだが、最近忙し過ぎるのか。しっかりしてほしい。
興が醒めてしまう。
自然の中に潜む「宇宙意志」を感じる芭蕉。
19歳の時は料理人で、俳句もやる、というただの若者だったが、主君が亡くなり・・・。
最初は駄洒落が好きで他の俳諧師たちに馬鹿にされていたが、談林が流行り出すと、にわかに流行の先端を行くようになった・・。
評伝劇だから仕方ないのかも知れないが、ヤマなしオチなしだった(イミなしとは申しません)。
脇を固める女性2人がうまいと思ったら、1人はあの小石川桃子だった。
今年3月、「アンドーラ」で主役の青年アンドリを演じた人。
内野聖陽の、ほぼ一人芝居。
彼の他に男女4人が、他の役を適宜演じつつ進行する。
芭蕉19歳からの一代記。
彼は弟子たちに囲まれていたが、実は一人でいるのが好きだったとか、知らなかったこともあり興味深い。
便秘に悩み、「人生50年のうち、25年は雪隠にいる」と弟子たちに嘆いたとか。
雪隠をくるっとひっくり返すと文机(文箱)になるのがおかしい。
旅に出る時も、それを背中にしょって出かける。
内野は声を変えて何人もを演じ分ける。相変わらず達者なもの。
ただ、まったく面白くない場面もいくつもあって残念。
これは役者や演出家のせいではなく、原作のせい。
観客はみな、笑ったり泣いたりしたくて待ち構えているが、いくら演出家が頑張っても台本自体に問題があるから
うまくいかない。
それに加えて、この日、内野は時々危なかった。
この人は本来うまいはずだが、最近忙し過ぎるのか。しっかりしてほしい。
興が醒めてしまう。
自然の中に潜む「宇宙意志」を感じる芭蕉。
19歳の時は料理人で、俳句もやる、というただの若者だったが、主君が亡くなり・・・。
最初は駄洒落が好きで他の俳諧師たちに馬鹿にされていたが、談林が流行り出すと、にわかに流行の先端を行くようになった・・。
評伝劇だから仕方ないのかも知れないが、ヤマなしオチなしだった(イミなしとは申しません)。
脇を固める女性2人がうまいと思ったら、1人はあの小石川桃子だった。
今年3月、「アンドーラ」で主役の青年アンドリを演じた人。
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