ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

「夏の夜の夢」

2016-09-03 22:55:39 | 芝居
8月14日東京芸術劇場シアターイーストで、シェイクスピア作「夏の夜の夢」をみた(OUDS来日公演、演出:ウィル・フェルトン)。

毎夏恒例の英国オックスフォード大学学生たちによるシェイクスピア芝居。

冒頭、2組の恋人たちが登場すると、そこに妖精たちが出てきて時を止め、人間たちを勝手にいじって遊ぶ。

シーシュースとヒポリタの場面、フィロストレートは女性で、なぜかハタキを手にあちこち掃除中。「やめろ」とシーシュース。

妖精の女王のことをティターニアと発音しているが、字幕は小田島訳なので「タイテーニア」。まあ細かいことですが。
そのティターニアの衣装がイマイチ。ここはやはり妖精の女王らしさがほしい。たとえば裾の長いドレスなど。

村の職人たちはコックニー(下町訛り)。芝居の打ち合わせの途中で、ボトムがいきなりハーキュリーズ(ヘラクレス)のセリフを言い、
全員でラップを歌い出す。そこになぜかヒポリタが通りかかると、ボトムはあわててアヴェマリアを歌い出す。
このように、わりと自由にセリフを変えている。

素人芝居の稽古でも省略と付け足しあり。

ティターニアのおつきの妖精2人の歌が、妖精っぽいムードでよかった。
ティターニア役のエマ・ヒューイットがうまい。

妖精パックに惚れ薬を垂らされたライサンダーが、目覚めるや突如、そこにいたヘレナに惚れてしまい、大騒ぎになるが、その時の「女神!・・・」
というセリフを日本語で言ってくれるサービスも。それを真似したヘレナが間違えるのもご愛嬌。

4幕1場で、2組の恋人たちが眠っているのを見つけた公爵が、「角笛を吹いて起こせ」と言うと、そばにいたハーミアの父がカバンから
折りたたみ式のラッパを取り出して吹くのがおかしい。

ラストは楽しい歌と踊り。
全体に、今年は歌と踊りが得意な人が多かったという印象。

今年も暑い中、はるばる来てくれてありがとう。
コメント
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