1月3日新宿ピカデリーで、映画「オリエント急行殺人事件」を見た(監督・主演:ケネス・ブラナー)。
ご存知、名探偵ポワロが活躍する最も有名な事件の映画化。
かつてアルバート・フィニー主演、イングリッド・バーグマン、ローレン・バコール、ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンス、
リチャード・ウィドマーク、ジャクリーン・ビセットなどの豪華キャストでシドニー・ルメット監督が作った映画であまりにも有名な作品。
何しろ事件は、走行する超豪華国際列車内で起きるのだから、究極の密室だ。
そして容疑者の人数が半端ない。何と12人!
これほど容疑者の数の多い事件はない、と断言できるだろう。
ポワロ役のケネス・ブラナーは、大げさな口髭をつけて登場。
この灰色の脳細胞を誇る小男はベルギー人で、フランス語訛りの英語を話す。だから本作で、我々はブラナーの口から終始フランス語訛りの
英語を聴くという面白い経験ができる(シェイクスピア役者である彼は、いつもは生粋の英国英語を話す)。
冒頭に、原作にないエピソードをつけ加えている。ポワロの謎解きの才能を見せつけるためだろうが、そんな必要があるだろうか。
この映画のためにオリエント急行列車を本当に作ってしまったという。しかも実際に走行可能!
ジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デレク・ジャコビ、ペネロペ・クルスら綺羅星の如きスターたちが次々登場。
絵葉書のように美しい雪山の連なりの中を、列車は進む。
原作がよく知られているので、そのままでは芸がないというわけか、所々変えてある。ポワロが銃で撃たれて出血するとか。
ラストはお決まりの、容疑者全員を集めての謎解きシーンだが、これを列車の外のトンネルの出入り口付近で行う。
すぐ外は雪が舞っている。絵になる光景だが、役者たちが寒そうで気の毒だと思ったら、こういうのは全部CGだそうだ。
それを聞いて安心したが、興ざめでもある。(フツーに車内でやりゃいいじゃん!)
おしまいに、次の作品もクリスティ原作のものになるかもと期待させるセリフで終わる。
仕方ないかもだが、ポワロの正義感を強調したりして、主役がいささかカッコ良過ぎるのが難点か。
少し前、三谷幸喜が作ったテレビドラマを思い出した。
あれは舞台を日本に移した翻案物だが、2つヴァージョンがあり、1つは普通の推理もので、もう1つは、何と犯人(達)の側から描いた
ドラマだった!
三谷という人は天才だと思う。
あの作品の印象が強いので、今回も、つい比べてしまうくらいだった。
ちなみに、背中に龍の刺繍のある「日本の着物風の赤いガウン」だが、この映画であのテレビ版とそっくりのものが出てきたので驚いた。
ご存知、名探偵ポワロが活躍する最も有名な事件の映画化。
かつてアルバート・フィニー主演、イングリッド・バーグマン、ローレン・バコール、ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンス、
リチャード・ウィドマーク、ジャクリーン・ビセットなどの豪華キャストでシドニー・ルメット監督が作った映画であまりにも有名な作品。
何しろ事件は、走行する超豪華国際列車内で起きるのだから、究極の密室だ。
そして容疑者の人数が半端ない。何と12人!
これほど容疑者の数の多い事件はない、と断言できるだろう。
ポワロ役のケネス・ブラナーは、大げさな口髭をつけて登場。
この灰色の脳細胞を誇る小男はベルギー人で、フランス語訛りの英語を話す。だから本作で、我々はブラナーの口から終始フランス語訛りの
英語を聴くという面白い経験ができる(シェイクスピア役者である彼は、いつもは生粋の英国英語を話す)。
冒頭に、原作にないエピソードをつけ加えている。ポワロの謎解きの才能を見せつけるためだろうが、そんな必要があるだろうか。
この映画のためにオリエント急行列車を本当に作ってしまったという。しかも実際に走行可能!
ジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デレク・ジャコビ、ペネロペ・クルスら綺羅星の如きスターたちが次々登場。
絵葉書のように美しい雪山の連なりの中を、列車は進む。
原作がよく知られているので、そのままでは芸がないというわけか、所々変えてある。ポワロが銃で撃たれて出血するとか。
ラストはお決まりの、容疑者全員を集めての謎解きシーンだが、これを列車の外のトンネルの出入り口付近で行う。
すぐ外は雪が舞っている。絵になる光景だが、役者たちが寒そうで気の毒だと思ったら、こういうのは全部CGだそうだ。
それを聞いて安心したが、興ざめでもある。(フツーに車内でやりゃいいじゃん!)
おしまいに、次の作品もクリスティ原作のものになるかもと期待させるセリフで終わる。
仕方ないかもだが、ポワロの正義感を強調したりして、主役がいささかカッコ良過ぎるのが難点か。
少し前、三谷幸喜が作ったテレビドラマを思い出した。
あれは舞台を日本に移した翻案物だが、2つヴァージョンがあり、1つは普通の推理もので、もう1つは、何と犯人(達)の側から描いた
ドラマだった!
三谷という人は天才だと思う。
あの作品の印象が強いので、今回も、つい比べてしまうくらいだった。
ちなみに、背中に龍の刺繍のある「日本の着物風の赤いガウン」だが、この映画であのテレビ版とそっくりのものが出てきたので驚いた。