ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

マクファーソン作「ダブリンキャロル」

2022-01-04 12:04:55 | 芝居
12月7日東演パラータにて、コナー・マクファーソン作「ダブリンキャロル」を見た(演出:荒井遼)。




ダブリンの葬儀屋で働く男、ジョン。家族から逃げ出した彼のもとに、10年ぶりに娘のメアリーが訪ねてくる。
クリスマス・イヴに「現在」と「過去」と向き合うことになるジョン。彼は「未来」をどう切り開くのか(チラシより)。

葬儀屋の主人ノエルが病気になったため、彼の代わりにジョン(首藤康之)がこの葬儀屋を取り仕切っている。
ノエルの甥で20歳のマーク(小日向星一)が、ここでバイトしている。
クリスマス・イヴの日。ジョンの娘メアリー(山下リオ)が突然やって来て、彼の妻ヘレンが癌で入院していて、彼に会いたいと言っていると告げる。
ショックを受けて動揺するジョン。さあどうする・・・。

休憩無しの90分という短い芝居だが、アル中のダメ男が人生を振り返って、若い男相手にグダグダと語るというありがちな設定。
はっきり言って退屈。
役者もいけない。首藤は風貌は雰囲気があるが、如何せん、肝心のセリフ回しがなってない。
膨大なセリフをよく覚えたと、そこは認めないといけないが、それだけではこちらに迫ってくるものがない。
久しぶりに娘がやって来るというのもありがち。
ただ、マーク役の小日向星一は、なかなかの好演。この若者には注目していこうと思う。

この作品は、作者自身アル中になったという経験から生まれたという。
だが、いずれにせよ言いにくいが駄作。
マクファーソンの戯曲では、やはり「海をゆく者」(The Seafarer )がベスト。あれは是非ともまた見たい。


コメント
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