この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

2016年3月『ベトナムへの旅』・その1-・ハノイからハロン湾へ

2016-04-20 11:14:16 | 山・旅行


     【 2016年3月19日 】 

  旅行第1日目
    10:35(日本時間)関空離陸-13:25(現地時間)ハノイ空港着-
    (途中トイレ休憩と土産物屋に寄る)-18:20夕食会場着-19:50ホテル着


 ベトナムと日本の時差はマイナス2時間-つまりベトナムの方が日本より2時間遅い時に日の出を迎えることになる。飛行時間は往きと帰りが若干異なるが、だいたい5時間半で、沖縄に2時間で行けることを考えると近いようでやはり遠い。


                                     
                   

 フライトはベトナム航空の直行便で、通路を挟んで1列6人掛けのこじんまりした機体である。乗客を見渡すと大半が日本人のようだったが、会話をよく聞いていると韓国人もだいぶ混ざっているようだ。韓国からの直行便がないのかどうか知らないが、わざわざ関空を経由するのも、ちょっと不思議な感じがする。

 カミさんは窓側の席を取り、私は中のシート。3人掛けの隣の席は、どうやら日本人の女性だ。早速話をすると、私とは違うグループで、1日多い7日間の日程の『カンボジアのアンコールワットも回るツアー』ということだった。今、ヨーロッパは怖いからアジアにしたとか、他愛ない話をする。

 昼食にはちょっと早い時間だが、食事が出る。和食と洋食の選択だが妻は洋食にワイン、私は和食にワインをもらう。ワインはワンカップほどの量しかなかったが、おいしかった。あとで感じたのだが、ベトナムでの料理は日本人の口にあっていて総じてみな美味しかったが、この機内食も満足だった。


             


 会話が進むので、当初《女性の一人旅》かなとか思ったりしたが、通路を挟んで反対側の席にちゃんとご主人が座っていた。ほとんど会話もせず温厚そうな顔立ちのご主人に会釈を交わす。せっかく旅の友達になれると思ったのに、この往きの飛行機だけの会話で終わってしまった。


                                                      


 関空を10時半に飛び立った飛行機は、5時間余りかかってハノイの空港に現地時間午後1時半(日本時間午後3時半)に到着した。やはりフライトは5時間くらいが限度だ。ヨーロッパまでの12時間の飛行はだんだんつらくなる。2倍近い料金を支払って【ビジネスクラス】のシートを取ればいいのだろうが、そのお金でもう一回行けると考えると、踏ん切りがつかない。

 現地の天候は曇り。この時期、ベトナムは【乾季】のはずだったが、ハノイをはじめ北部にいた3日間はずっと雨か曇り空で太陽を見ることはなかった。

                 
                          


 ツアーの日本からの添乗員はおらず、現地の案内人が空港で迎える段取りになっていた。ターミナルビルに入るとアオザイを着た人の姿が目立ちやっぱり国内とは違う雰囲気だ。空港ビルはこじんまりしたもので、パリの空港のように迷うことはない。入国手続きを済ませ、荷物を受け取り、少し進むと、多くの地元の人たちがプラカードを持って待ち構えているホールにでる。


                                                       


 ツアーの案内人やホテルの係員や、あるいは個人的な出迎えの人やらが広くないスペースに群がって、あまりにも多くひとでごった返すので、どれが自分らを迎える当の人かわからない。ようやく雑踏の中から、バッジと同じ旗をもったその人を見つけ出す。
 10分ほど待ったろうか、最後のグループがようやくたどり着き全員揃う。そこで初めて知ったのだが、こじんまりしたグループだ。夫婦は私らと、息子を加えた3人家族の2組だけ。あとは、高齢者の女性2人組となんと若い女性の2人組の総勢9名。それに現地ガイドの男性をあわせても10人だけの小集団である。

 この9人だけで5日間の行動を共にすることになる。早速、空港前の駐車場に待機していた20人乗りくらいの小さなバスに乗り込む。
 この日の予定は、ハノイの空港から「ハロン湾」近くにある宿泊ホテルまでの移動だけである。

 【移動だけである】とは言ったが、この道中で見聞したことが驚きなのである。

 まずは、道路。有料道路でも高速道路でもなく交差点のほとんどない1本道が延々と伸びている。道の両側は、1階部分が商店で2階以上が住居の建物が切れ目なくつづく。その道を、反対車線もこちら側も、多くの車が砂埃を挙げながら絶えることなく列になって走っている。その合間を縫うように多くのバイクが走っている。ひっきりなしに走り抜ける車の間を人が横断する。脇道から当りそうになりながら割り込む。1車線の道を対向車とぶつかりそうになりながら追い越す。
 驚いたことに、その道に信号機が全くといっていいほど無いのだ。ナポリの交通マナーのひどさにはびっくりしたが、ここはその比ではない。自分には、ここではとても車もバイクも運転できないと思ったものだ。

 それにしても、歩かないわけにはいかない。
 バスに同乗している「現地添乗員」の話があった。『道を横断するときは、決して走るな。運転者の予想のつかない動きをするな。』というのが、この国での歩行者の鉄則なのだそうだ。

 
            
                                                      


 そのほか、いろいろな話を聞きながら、車窓に映る風景を見ているのだが、どれも興味深い。また、おいおい書いていくことにしよう。

 ハラハラドキドキしながら3時間以上走った。高速道路があれば1時間以内でたどり着ける距離だとは思うのだが、なかなかである。ようやく「ハロン湾」に近い土産物店で休息をとる。

 ベトナムの民芸品で有名なものに刺繡があるという。店の一角で女性がその実演をしていた。キャンパス1枚分をすべて刺繡糸で描きつぶすのだから、大変な作業である。大きいものはさすが値が張るので、はがきサイズ大のものを早速購入する。
 それと意外にも、コーヒーの輸出量が世界一だという。その店で、最高級という「ジャコウネコの糞からとれたコーヒー」というのを試飲させてもらったが、もうひとつわからなかった。


                               


   


 ホテルに近いレストランでベトナムでの最初の食事。ツアーでよくある《テーブルに盛り付け済の冷えた食事》でなく、大皿だが1品1品直前に調理した温かいものを運んでくれて、味もさっぱりとした日本人好みの味付けで美味しくいただけた。

 20時前、ホテルに到着。「ハロン湾が見渡せる部屋」という触れ込みだったが、雨が降って雲も立ち込んで暗く、見通しが利かず何も見えない。途中からお湯が水に変わるシャワーを浴びて、あとは寝るだけ。


                



            【 つづく 】






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