2006年12月10日(京都シネマ)
アイルランドという国は、確かに日本からは非常にわかりにくい、私にとっとも知識・情報の乏しい国である。ついこの間まで、イギリスとアイルランドの地理的な区別もつかなかった。2つの大きな島がそのままイギリスだと思っていたし、アイルランドの苦難の歴史など知るよしもなかった。
アイルランドの独立と大英帝国からの離脱とは別に、北アイルランド問題とか、「IRA」という単語が目につき気になりだしたのはごく最近である。
「プルートで朝食を」を見たときに、イラクでもパレスチナでもない「文明国」で今時どうして一般市民を巻き添えにしたテロが頻発するのか理解できなかった。
「ベロニカ・ゲリン」では同様に「先進国」に近いと思っていた国の首都・ダブリンがなぜ貧困と隣り合わせの暴力と薬物に汚染された退廃的な面をもちあわせているのか不思議だった。
この映画を見て、改めてアイルランドの歴史を振り返ってみると、少しわかったような気がした。
「分割して統治せよ」は支配勢力の鉄則である。
また、現在、宗教対立の様相を示している多くの紛争・内戦は元をただせば、旧植民地主義者(帝国主義者)の支配、政略の結果である。ルアンダ、然り、パレスチナも然りである。
『愛するものを
奪われる悲劇を、
なぜ人は
繰り返すのだろう』
『麦の穂をゆらす風』-関連ページ
アイルランドという国は、確かに日本からは非常にわかりにくい、私にとっとも知識・情報の乏しい国である。ついこの間まで、イギリスとアイルランドの地理的な区別もつかなかった。2つの大きな島がそのままイギリスだと思っていたし、アイルランドの苦難の歴史など知るよしもなかった。
アイルランドの独立と大英帝国からの離脱とは別に、北アイルランド問題とか、「IRA」という単語が目につき気になりだしたのはごく最近である。
「プルートで朝食を」を見たときに、イラクでもパレスチナでもない「文明国」で今時どうして一般市民を巻き添えにしたテロが頻発するのか理解できなかった。
「ベロニカ・ゲリン」では同様に「先進国」に近いと思っていた国の首都・ダブリンがなぜ貧困と隣り合わせの暴力と薬物に汚染された退廃的な面をもちあわせているのか不思議だった。
この映画を見て、改めてアイルランドの歴史を振り返ってみると、少しわかったような気がした。
「分割して統治せよ」は支配勢力の鉄則である。
また、現在、宗教対立の様相を示している多くの紛争・内戦は元をただせば、旧植民地主義者(帝国主義者)の支配、政略の結果である。ルアンダ、然り、パレスチナも然りである。
『愛するものを
奪われる悲劇を、
なぜ人は
繰り返すのだろう』
『麦の穂をゆらす風』-関連ページ
悲劇の中に苦しむ人がいるという現実に、目をそむけてはいけないと思います。多くの人に啓蒙する為にも映画の影響は、大きいと思います。
こらからもいい映画を紹介してください。