この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

チェコ・ハンガリー・オーストリア-中欧の旅・5

2007-05-06 13:11:52 | 山・旅行
 以前は、西欧に対しソビエト・ロシアの共産圏という意味もあって、今回訪れる地域は東欧と呼ばれていた。東西の冷戦が終結し、鉄のカーテンも無くなりもはや《東》の存在意義はなくなり、4国ともEUに加盟した今、地理的に真ん中なので中央ヨーロッパと呼ばれることになったのだろう。

 中欧での第一日目は、到着も遅い時間なので、プラハのホテルで一晩を過ごすだけである。翌日の朝には、次の目的地スロバキアとハンガリーに向かってしまう。プラハの観光は最終日に予定されている。




 プラハ空港に到着した時間はほぼ予定通りで、現地時間の午後6時前である。しかし、日本時間の早朝4時前から起きて、4回の食事をとって経過した時間は、時差8時間を入れると、とうに22時間を超えている。さっさと、入国手続きを済ませて、ホテルに着いて、早く寝たいと誰もが思っている。

 ところがである、入国審査をするゲートが10近くあって、それぞれのゲートに長い列が出来ているのに、審査をする係官は数人しかいない。他のゲート・ボックスは人影もなく、電気も消されたままである。しかも、明かりがついている内の何人かは関係ない話をしているようで、列が全然さばけない。30分待っても、事態は一向に進展しない。
 わずか、EUの圏域内の人専用のゲートだけが列が無くなったのと、もう1つの列だけがわずかに前に進んでいる。他の列の数人がEU専用の方に移動する。しかし1人2人処理したところで、もとの列に追い返されてしまった。照明は暗いままで、何かアウシュビッツに送られるための列に並んでいる気分だった。
 
 もっと驚いたのは、わずかながら前進していた列の係官が、時計を見るとさっさと退席してしまった事だ。自分の勤務時間は終わったということなのだろうか。長蛇の列を放ったらかして!日本では考えられないことだ。
 イタリアの大雑把なのとはまた違う。まさに優越感にしたった官僚組織の横柄さそのものだ。長い間待たされた後の、係官のあの冷酷な表情も忘れられない。ニコリともせず、何かを探るような鋭い目つきで、体のあちこちを突き刺し回る。その時間も長かった。

 入国第一歩がこんな状況だったから、先行きが少し不安だったが、ゲートの反対側でツアーのみんなが無事通過でき全員のいることを確認できると、安堵の胸をなでおろすのだった。

 ところで、今回のツアーのクルーは全員で14人。添乗員、運転手を含めても16人の小グループである。チェコに到着いて8日後に再びプラハ空港から日本に向け帰国の途に着くまで、4国間の移動はすべてバスである。
 とりあえず、空港から今夜のホテルまでどんなバスがくるのだろうと待っていたら、なんと大型バス。これから8日間、この《ベンツ》のマークのついた最新型バスで各地を巡る事になった。室内ゆったり、席自由の選り取り見取り、運転手はアットホームなチェコ人のマイクおじさん。

 さあ、いざ出発!

  (続く) 

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