令和2年3月16日(月)
山笑ふ : 春の山
この処、数日於いて雨天となり、寒暖の差が
激しく、老骨の身には堪える、、、、。
政局も、新型コロナウイルスに振り回されて
国中が、イヤ世界中が混沌として居り、暖か
な春は中々見えそうもなく、、、、、。
多度山
今朝は雨が上がり、窓から遠くの山並みが
見渡せる。秋の様に澄んだ空ではないので
朧に霞む様ではあるが、、、
今朝はそれでも綺麗な青空の下、山裾まで、
くっきりと見えた。
伊吹山
春の山を「山笑う」という。
早春の山がうっすらと霞を纏い、艶めいて
来る事をいう。
同じように山を擬人化して、夏の山を「山
粧う」(よそおう)、冬の山「を「山眠る」
という。
生気が山に兆し始めた春の胎動を「笑」うと
捉えたものであり、花が咲き霞たなびく、春
盛んな山の形容ではない。
北宋の画家、郭熙(かくき)の「林泉高致」の
一節の「春山澹治(たんや)にして山笑ふが
如し」の言から出たものといわれている。
何れにしろ、未だ未だ季節は移ろいやすく、、
本格的な春の暖かさは今少し、、、、、、
養老線の多度駅の近く、、、
今日の1句
政局のしどろもどろに山笑ふ ヤギ爺