遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

葡萄が届いた

2020-08-26 16:04:52 | 日記

令和2年8月26日(水)

葡 萄 : ブドウ園、ブドウ棚

ブドウ科の蔓性落葉低木。

果実はぶどう棚に房をなして垂れ下がる、世界的に

多く栽培される果物。

日本では生食が多く、10数種の品種が栽培されて居り

アメリカ産のデラウエアや、日本で造り出された大粒の

巨峰、ピオーネがよく知られる。

デラウエア

巨峰

ピオーネ

 

産地は、山梨、山形、長野、岡山等が有名で今では日本

の殆どの地で栽培される人気の果物。

原産地はアジア西部からヨーロッパ南部で栽培され、殊に

スペイン、フランス、イタリア等ワインの主原料として

ヨーロッパ各地で栽培が盛んである。

日本へは中国を経て江戸時代に渡来したが、それ以前に

山葡萄が現存し、古来から薬用として用いられた。

日本では品種改良が盛んで、フランスから輸入された、

「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は、温室栽培

され、青く大きな粒の高級品種として贈答品として人気

がある。その他日本産の巨峰、ピオーネ、アメリカ産の

キャンベル・アーリー等も人気が高い。一般的に佳く出

廻る小粒のデラウエアや、皮ごと食べられるゴールド・フ

ィンガーやウインクが最近よく食べられている。

ゴールドフィンガー

ウインク

 

 

今年はコロナの影響で、駄目かと思っていたら、本日午後

宅配便で「葡萄」が届いた。

毎年今頃(8月末)になると、今か今かと待っている。

巨峰

マスカット

 

早速、開梱してみるといずれも大きな「巨峰」が3個と、

「マスカット」が4個、、、、早々に一粒口に入れ、、

カミさんが友の元へ、お礼の電話、、。、何時もの長電話。

 

今日の1句

友からの葡萄の甘し有難し     ヤギ爺


滴 り

2020-08-25 16:27:12 | 日記

令和2年8月25日(火)

滴 り : 崖滴り、巌滴り

「下垂る」がことばの原義。夏に崖の岩肌を伝わったり、

苔等に沁み込んだ水が雫となって真下にぽたぽたと落ちる

清水をいう。

用語の発音は近世初期まで、第三音節が濁音で「しただり」

であったのが、後に清音化し「したたり」となった。

季語としては、大正3年(1914年)の「新撰袖珍俳句

季寄せ」に初めて載る。

中国北宋の画家郭煕の画論「林泉高致」の山水画に夏山を

形容し、「蒼翠滴るが如し」とその深緑をしたたるばかり」

と喩えているが、「滴る山」が江戸時代に出来た夏の季語。

この様に比喩として早く「滴り」は用いられているが、清冽

な清水そのものを指す「滴り」が季語となるのは近代に入っ

てから。 

尚、雨後の雫や鍾乳洞等の水滴は「滴り」とは言わない。

懸崖や深林の巨岩等から零れる、清涼な,滴りを見ると思わ

ず暑さを忘れる。(新日本大歳時記、夏:宮坂静雄記述より)

今年は「新型コロナウイルスの影響」で旅行等を取止め、色々

な行事予定(クラス会、会社OB会、町内運動会、祭り等)が

中止となった。

句会の月例会も3月~5月は中止、6,7月開催以降は中止。

吟行俳句も、句会場が殆ど休止の所が多く、止むなく中止。

その所為か、季節ごとの「季語」は頭に浮かぶが、現場に出

かけられず、過去に眺めた心の残像に頼っているのが現状。

犬山吟行、木曽川沿い

 

今回の「滴り」も、数年前に犬山吟行の際に城下を流れる

木曽川沿いの鵜船が停泊しする近くの崖に「滴り」を見つけ

句仲間が、暑さを忘れホット一息した所、、、、、、、

 

今日の1句

滴りの一粒ごとの光りかな      ヤギ爺


ビール飲む

2020-08-24 16:25:52 | 日記

令和2年8月24日(月)

ビール飲む

ビールは、麦芽を主成分として醸造されたアルコール

飲料で炭酸を含んでいる。 アルコール度数は低い。

ビールはその酵母、色、製造方法によって様々に区別

されている。

近年は自動販売機に依る缶ビールの売り上げが伸び、

また、各地で特有の地ビールも造られ千差万別である。

日本でも、四季を問わず一年中飲まれているが、取分け

夏季のビール消費量が著しく多い。爽快な飲み味は夏向

きであり、特に冷えたビールは、夏のビヤガーデンや、

ビヤホールが連日賑わう。

今年は、状況(コロナの影響)違いこれらは殆ど皆無。

亦、若者等は職場の先輩、同僚等との飲み会を敬遠し、

夫々に多種多様な飲み方をする様になり、ビールの需要

が下がっているとの事である。

発泡酒、果樹酒、酎ハイ、ワイン等、様々の様だ、、、

 

昨夜は、久しぶりにビールを飲んだ。

 

サッポロ、黒ラベル

 

暑さの所為も在るが、何となくビールが飲みたくなった。

昼間、テレビを見るとは無しにチャンネルを換えていると

色々なTV・CMでタレント達が様々なビールを宣伝、、

とても美味しそうに、、、それが記憶に残っていたか?

最初の一杯は言いようのない旨さ、、、然し久しぶりの

ビール、一缶のビールを持て余し、、、小一時間やっと

夕餉が終わった。 昔は、「ビールは何処どこの銘柄、」

等と拘りも在った様だが、今では味も殆ど判らず皆同じ。

キリンラガー

 

アサヒ、生

 

サントリー、金麦

 

以前(現役の勤務の頃)、毎週末は仲間と伴にはしご酒、

娘の、「お父さん、歳なんだから、ほどほどに、、、」

これで、5年程前から、ピタリと止めた。

元々、そんなに強くはなかったが、、、、、、、

 

今日の1句

常連の顔を確かめ先ずビール     ヤギ爺


処 暑

2020-08-23 15:53:09 | 日記

令和2年8月23日(日)

処 暑

今日(8月23日)は「処暑」、二十四節気の一つ。

太陽の黄経が150度の時で、立秋から15日目

この頃から朝夕に冷気が加わり秋らしくなるが、未だ

暑さがぶり返す日も多い。

今朝(23日)はその通りの日和となり、昨日迄の

暑さは全く感じられず、、、目覚めてベランダの窓を

開け、、新聞を取りに玄関の扉を開けると、とても涼

しい風が通り抜けた。  心地よい朝を迎えた。

暑さが止み新涼が間近な様である、、、、

新涼は、秋に入って催す冷気のことをいう。

積乱雲(入道雲)は去り、代わりに秋の雲(すじ雲)が

あり、爽やかさな青空。そろそろ桔梗や撫子が顔を出す。

処暑の「処」は止るという事で、暑さが止るという事。

然しながら午後になると、熱気が戻り残暑は厳しい。

この日も名古屋の最高気温は33℃を予報している。

やはり、エアコンが必要となった。

 

ご近所から、今が旬の「スダチ」をいただいた。

 

ソウメンに入れたり、焼き魚にかけて、、、、、、

梨、桃、葡萄が旬を迎え、果物の美味しい季節である。

 

 

今日の1句

処暑の風名も知らぬ草ささやかす    ヤギ爺

※ささやかす : 静かに揺り動かすこと


養老の滝

2020-08-22 16:05:54 | 日記

令和2年8月22日(土)

滝 : 男 滝、女 滝

滝が夏の季語になったのは比較的新しく、明治以降である。

木々の緑の中から直下する滝の豪壮さや涼しさは、夏に相応

しい景といえるからで在ろう。

奈良時代、滝は「たぎ」と読み、瀬の急な斜面を流れ落ちる

水、つまり急湍(きゅうたん、早瀬)を言った言葉で、

今(現在)言われている「滝」は「垂み」と言われた。

平安時代(794年の平安遷都から≒400年)以降は、垂直

に落ちる水を「たき」と清音で呼ぶようになった。

滝が夏の季語になってから、他の季節の滝は春の滝、秋の滝、

冬の滝(凍滝)等と、季節の言葉を冠して用いる様になった。

滝の中でも水量が多く勢いがあり、音をたてて落ちる様な滝

を「男滝」、水量がそんなに多くなく優美で静かに流れる様

に落ちる滝を「女滝」という。

最近では、山奥等へ出かける機会が少なくなったが、名古屋

市内に在る徳川園や白鳥庭園には人口の滝が造られており、

吟行の折りによく目にし、ホットさせてくれる場所。

以前、三重県桑名市の奥、播磨という所に住んで居た。

周りは竹藪の多い所で、、、此処から北へ(電車で30分)

行った所に「養老公園」が在った。此処は岐阜県の養老山脈

の麓にあり、少し山道を行くと滝の音が聞こえてくる。

この地方では結構名の在る「養老の滝」である、、、

養老山脈の断層の崖に在り、高さ32m、幅約4mの滝。

緑生い茂る山中に忽然と滝が現れ、夏の暑さを忘れさせる。

養老の滝伝説

昔、美濃の国(岐阜県)の山奥に樵(きこり)の若者が住んで

いた。 大変親孝行な若者でしたがとても貧乏で、酒好きの父

親には滅多に酒を飲ませられぬ暮らしの日々、、、、

或る日、若者は何時もの様に山へ薪を採りに出かけましたが、

足を滑らせ、谷底へ落ちてしまいました。

気を失い、、、暫くして目覚め、、「喉が渇いた」と周囲を

見渡すと、岩陰から水の流れる音がします。 川に辿り着き、

見上げると、其処には大きな滝が、、、、、若者は水を掬い、

「ウム、これは、」それは今まで飲んだ事のない様な「お酒」

だったのです。「これは有難い」、若者は手にする瓢箪に酒を

汲み入れ、急いで家に帰りました。父親に瓢箪の酒を飲ませる

と、「オ、これは旨い、、」

息子は山奥での不思議な体験を父親に話ました。  父親は、

「いつも、お前が親孝行してくれるから、神様のご褒美じゃ」

やがてこの話が奈良の天皇に伝わり、大層感激され、若者へ

沢山の褒美を下された、、、、

そして天皇は元号を「養老」と改められ、滝の名前を「養老

の滝」と命名された。

今日の1句

山滝の岩肌を割き迸(ほとばし)る    ヤギ爺