5:15am。目が覚める。風が戸を叩く。漠然とした不安が万年床の奥深くからやってきた。
そうすけは、吝嗇である。それは間違いない。吝嗇なのに貧乏である。
財産といえる物はない。
ゴミ同然の書籍とボタンの取れたブレザー、礼服と白黒赤、三本のネクタイ。PCと冷蔵庫、洗濯機と電気釜。
車は廃車にした。生命保険は解約をした。国民健康保険税、介護保険税、国民年金、住民税を年収から差し引けば200万を割っている。
こんな、そうすけが家を建てようとしている。
消費者金融の返済に困った 強盗容疑の巡査長が供述(共同通信) - goo ニュース
巡査長に何が起こったかわからない。借金に困って強盗をする。死のうと思ったが死ねなかった。彼は小心であろう。安易に享楽を求めれば転落することは簡単だ。
苦と恐れから逃げてはならない。
ゴミを出す。EEEE靴とスリッパを捨てる。
穴の開いた靴を履いていた。チャップリンが身近に思える。
トイレ掃除、洗濯。ひげをあたり、歯を磨く。皿洗い。
CMに出てくるような青空に洗濯物を干す。「あなたのためなら、せっせっとやるわ」
幻か、OH・・・昭和か!
朝食は、一片のチーズ ミルクたっぷりコーヒー。
昼食は、ごはん うどん(さつま揚げ) 鯵のたたき きんぴらごうぼう お新香(株)。
間食は、もち。
降水確率10%なんて信じたそうすけが馬鹿だった。
雷雨。11月に雷だなんて。洗濯物が濡れる。
夕食は、お茶ハイ ブロッコリー(マヨネーズ) 豚レバー てんぷら煮 ごはん。
「14歳の母」を観て涙しました。酔っ払いのおっちゃんは、こういうのによわいんだ。
脚本家の狙いはわかりすぎるほど、わかっている。
でも・・・だから涙してしまう。
君の行く道は果てしなく遠い
だのに、なぜ歯をくいしばり
君は行くのか、そんなにしてまで
ドラマの登場人物たちに悪人は誰もいないということです。
では善人たちが、なぜ葛藤をしなければならないのか。
それは社会、世間、TVの前にいる常識があると思い込んでいる視聴者の眼である。
14歳だから。収入がないから。親の立場が悪くなる。いじめられるから。
「生みたいんです」身籠った命のために、命をかけて生みたいという願いのまえでは、すべてが吹っ飛ぶよな。
「14歳の母」というタイトルが救いです。
0:20就寝した。