サボってしまった。
最近読んでる本のことでも書くか。
実は本屋が好きで、何時間でも居ることができる。
週に最低2回は本屋に行き、数冊の小説や雑誌などを買ってしまうのだが、読むスピードはそれに追いつかない。従って、家の中には読みかけや読んでない本がたくさんあり、至る所に本が積まれている。それを「積ん読」と言う(「熟読、乱読、積ん読」なんて言う新潮文庫のコピーがあったような気がする)。
しかもあっちこっちに読みかけの本を置いておくもんだから楽しすぎる。
居間のソファーの横には三島由紀夫の「金閣寺」。
金閣寺 (新潮文庫) | |
新潮社
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ビールを飲みながらじっくり読むのだが、次の日には読んだ内容の7割は忘れているため、ほとんど同じところから読み返す。亀のようなスピードで読んでいる。
食事をするテーブルの脇には藤原正彦の「名著講義」。
名著講義 (文春文庫) | |
文藝春秋 |
適当なところから読み始めて適当に中断できるからいいのだ。
中に出てくる女子大生の感想が素直なのでホッとする。
鞄の中には、いとうせいこう・みうらじゅんの「見仏記」。
見仏記 (角川文庫) | |
角川書店 |
最近磐城三十三観音巡りをしている。お寺でゆっくりこれを読むのもいい。
この二人とはいずれお寺巡りをしてみたいと思う。
車の中には「イザベラ・バードの日本紀行」。
イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871) | |
講談社 |
これもちょっと時間が空いたときに読めるからいい。明治時代に、イギリスの女性が本州と北海道を旅した紀行。単なる日本賛美ではないから面白い。
病院の待合室用は「翔子」。
翔子 ダウン症の女流書家が語った、心温まる50の言葉 | |
角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) |
「緊張してうまく書けました」なんて言葉は、そうそう出るもんじゃない。
待ち時間が長くてもゆったりした気分になる。
犬の病院に行った時は安武信吾・千恵・はなの「はなちゃんのみそ汁」。
はなちゃんのみそ汁 | |
文藝春秋 |
これは実は人前で読むのはまずい。がんで逝った33歳のお母さんが5歳の娘に残したもの。
「勉強は二の次でいい。健康で生きる力が身についていれば」って、娘に家事を教える。
涙無くして読めん。
トイレでは「ゲーテ格言集」。
ゲーテ格言集 (新潮文庫) | |
新潮社 |
ゲーテという人は実にいろんなことを言っていて、「ゲーテは全てのことを言った」と言われている。
口論になったときに「ゲーテはこう言っていた」というと相手を言い負かすことができる、って若い頃読んだ「詭弁論理学」に書いてあったな。
詭弁論理学 (中公新書 (448)) | |
中央公論新社 |
例えば「ゲーテは、積ん読は究極の読書法であるって言ってたぞ」ってな具合。
一つ一つ短いのでトイレには最適。
風呂に入りながら週刊現代、週刊新潮、週刊文春、競馬ブックを読んでいるから、もしかしたら活字中毒かもしれない。
全部中途半端ってのが俺の性格だな。