時間はたっぷりあるから読書が進む。
今日は小田嶽夫さんの「城外」。
中国杭州の領事館で働くことになった主人公。
知人もいないし、上司とも折り合いが悪く、疎外感、孤独感を抱いている。
そして女中と関係を持ってしまう。
女中に対して徐々に深い愛情を持つことになるのだが、・・・・・。
終盤では上司と口論になったり、国民革命軍が近くで残虐なことをやったりといろいろあって、日本に帰ることになる、という話。
国に帰るとなるとこれまで深い愛情を持っていたのに、急に冷めてしまうんだな。
森鴎外の「舞姫」ほどではないけど、あまり後味は良くない。
ただ、杭州の西湖には行ってみたくなった。
このペースだと、芥川賞を全部読み終えるのは130歳ぐらいになりそうだ。