海に、命の海に基準値の何千倍もの高度汚染水が流されてしまいました。
ささやかでも脱原発の活動をしていた私にとって、
自分家の板はがして、その穴ふさぎたいくらいの、
言いようのない切なさがあり、しばし打ちのめされました。
それでも、何かしなくては!何かしなくては!と
(表現は漠然としすぎていますが)
今も思い続けています。
2歳の息子がおなかにまだいた頃、
刈羽柏崎原発廃炉を目指す方をお招きし、原発の勉強会を催しました。
(トップ画像は、その時のチラシのイラストです)
勉強会の内容は、
真摯に聞けば聞くほどに、
国をあげて危険な道へと猛進している姿に、大きな絶望感がありました。
その絶望を抱えつつ、活動を続けるには、自分には精神力が足りないように思いました。
知らずにすませられたらどんなによかっただろう、とも思いました。
でも知っちゃったから、知らないふりして暮らすことはできないよね、とも思いました。
(そのへんは単純)
反原発を掲げて、胸に抱えて生きていくには、
素直な精神部分とは別の部分で「鈍感」でなくては、と悟り、
今もちびちび活動しています。
社会へ提言しつつ、
自らの暮らしも省エネタイプにしながら、
暮らしを大事にし、
さらに家族と息子の将来も考えつつ、活動する。
それは(事故以前は)大きなパワーが求められるものでしたが、
事故がおこり、収束すらつかない今の状況を考えると、
今後日本に住む多くの人が、同様のものを求められるのではないか、とも思います。
勉強会の終わりの挨拶の時、
「おなかに子どもがいるという立場で、会場に来た人にメッセージを伝えたら?
きっとすごく説得力があると思う」
と言ってくれた友人に、
笑いながら辞退を伝えました。
おなかの中に、これから生まれる子どもがいる。
それはもちろん、原発を反対する理由として
とてもわかりやすいものです。
でも、息子が、子どもがいるから原発がいらないのではなく、
今ここにいる自分も含む全ての生き物のために、原発が危険だから。
友達が言うことも、すごくその通りなんだけど、
「自分の子どものために、皆さん原発にNOと言ってください」
というのは何か違うような気がして、
友人にも誰にも何も言うことができまぜんでした。
刈羽柏崎原発の発電が再開された後、息子は生まれました。
こんな世界でも、息子は嫌がらずに、頑張って、
生まれようと思って、産まれてきてくれた。
赤ちゃんは明日への希望です。
絶望なんて言っていられないくらいの、大きな力です。
その「希望」を育てるための全てが健常であってほしい、
そう願っています。
<業務連絡>
自然エネルギーを今後すすめてくれる団体などに
寄付するお金を集めるために
現実逃避チョコレートケーキの名を改め、4月3日より
「頑張れチョコレートケーキ」を1ホール2000円で販売しております。
沢山の方からご注文をいただき、連日チョコレートケーキを焼いております。
本当にありがとうございます。
和歌山県のAさま、返信メールがかえってきてしまいました。
配達日などお知らせしたいと思いますので、返信可能なメールアドレスをお知らせいただけましたら幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたしま~す。
1クリックも明日への希望?こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
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