目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

節電は楽じゃない?

2011年04月09日 | えこな記事
小さな省エネ。坂道1キロを息子を乗せた一輪車でゴミだしに。省エネというよりも筋トレ。


4月3日に原発を減らしたいと思うアレコレを書きました。

いただいたコメントやメールの一文一文を食い入るように読ませてもらいました。
多くの方が原子力エネルギーに対し、疑問をもたれ、
できることをしたいと思っておられることに、私自身も励まされました。


いただいたメールの中には「これからだけど、節電を始めようと思う」という方もおられました。


今回は、だからこそ書きたい、と思った内容です。
これから頑張って、節電をしようと思われている方に伝えたい。

それは、「実は、節電は楽ではない」ということ。


あれ?この間のブログでは、
贅沢な部分の電力を節電すればいいだけ、っていう内容じゃなかった?

と突っ込みたくお思いの方も多くおられると思います。


こう思うのは理由があります。


これまで、たくさんの「エコ」な方に出会い、
一緒に活動したり、ボランティアしたりしてきました。
その中で、どうしても「エコ」になることができずに悩んでいた方がいました。

(表現上、環境負荷の低い生活手段をとることを「エコ」という言葉で表現させていただきます)


具体的にいうと、その方は「電気をどうしても消費してしまう」というのです。


その方はこう言います。
「これまで、自分は、エコとか原発とか、そういうことを考えずに生きてきた。
だけど、これからはそれではいけないと思うから(きっかけは妊娠でした)
自分にできる範囲で色々やろうと思う」



母性愛から生まれる、素晴らしい発言だと思いました。



しかし、だけど、うまくいかないのです。


思いはある、知識もある。
だけど、うまくいかない。
上手に節電できない。エコになれない
恥ずかしそうに私にそう言う。


省エネも、節電も、ボランティアも、なんでもかんでも、
頑張りすぎるくらいの気性の(そして自滅する)私にはうまく理解できないことでした。
何故なのでしょう。


その人の、努力が足りないせいでは?。
生まれてくる子どもへの愛情が足りないせいでは?


いえ、決してそうではありませんでした。



必要のない電気を多く使ってしまう、
その行為を、一種の依存症に近い現代病気なんだ、と思ったら、
いろんな彼女の行動に、ものすごく納得がいったのです。



例えば、麻薬患者のように、ニコチン中毒のように、
(もっとわかりやすく言うならば、女性の食後でも甘いものを食べてしまう「別腹」思考のように)

どんなに麻薬が、タバコが、砂糖が体に悪いといってもやめられない、
手がでてしまう、
それはその人の意志の弱さのせいでなく、「病気」だからです。


禁煙を例にとると、
ある程度、ニコチンから離れると禁断症状がでます。
機嫌が悪くなったり、癇癪を起こしたり、

そして、猛烈に「毒」が欲しくなります。
それもかつて接種していた量よりもさらに多くの「毒」が欲しくなります。
ダイエットのリバウンドと似ているように思います。


「節電」もまた同じです。
「電気を使いたい!」という禁断症状がでるのです。



具体的に言うなら
「自動販売機でジュースを買いたい」とか
「電気ポットでお湯をわかしたい」とか
「こうこうと灯りをつけたい」というものです。


これを乗り切れば、精神的に(お財布的にも)ずっと楽になるのですが、
その人は、そのたびに挫折していました。
「ああ、私はやっぱり駄目だった」と切なそうでした。
根が真面目だから、余計に切なそうでした。


私は、その人に上手に声をかけてあげることができませんでした。


それはあなたの意志の弱さのせいではなく、
病気みたいなものなのだから、病気の症状がでただけだよ。
と、冗談みたいに言えたら、もっと気持ちも楽にできたのにな、と今なら、思います。


禁断症状がでるのは、それだけ頑張っている証拠。
ようやく正常な体にもどっている兆しなのです。



当時は私も、真面目で、茶化すこともできないまま、
その人を傷つけていました。


あ~、なんか青春時代の話っぽくなってしまいましたが、
そんなわけで、節電って実は少しだけ大変です。


でもあきらめないで。

禁断症状がでたら、あと一息なのです。
(うまくデータ化というか文書化できたら、もっといいかもしれない。)




皆が皆、すぐに15%も節電できたら、それはそれで怖いかもしれない。
だから、ゆっくりでも、つまづいてもいいから、
「みんなで」変わっていこうと、そう思うのです。






















そういえば、私も移住当初は色々たくさんの禁断症状がでました。
田舎生活やめなきゃ、くらいのヤバイ禁断症状もたくさんありました。
いつか、それもおもしろおかしくブログりたいものです。
更新遅くなってごめんなさい。
頑張れチョコレートケーキを頑張って作ってます。
そんな私に頑張れクリック、お願いします。







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