少し前に、大量の芳香剤をプレゼントされたことがありました。
「お店を閉めるから」とのことで。
それはいわゆる大気汚染の原因になるパラジクロルベンゼンを含むトイレ用芳香剤で、この化学物質は、ただそこにあるだけで有毒な化学物質を年中
大気中にばらまくらしく、そのこと自体が「なんとなく」おそろしくて
製造会社に、事情を説明して送り返しました。
「どうやらこの商品は、こういう化学物質が入っているらしいです。
これこれこれだけ危険です。
知らなかったことですが、こういう危険なものは販売されないほうがよいと
思います。できればもっと健康に配慮したものを作ってください。
そんな商品ができたら、貴社の製品を買いたいと思います」
まあ、そんな感じのことを原稿用紙で3枚分は書きました。
懇親の文書です。
約1ヵ月後、会社さんから郵送代にあたる切手とぺらぺらの1枚の
書類が届きました。
「きちんと換気すれば大丈夫です。」
私はこの単純な文章の中に、企業さんのあらゆる内情が含まれているような気がしました。
「芳香剤」や「歯磨き粉」を環境問題と結びつけるのは、実際のところ
想像力が必要だとは思います。
例えば、車やトイレに置かれている「芳香剤」。
あれが、大気汚染につながっているとはなかなか考えにくいと思います。
だけど、実際のところは「都市の大気よりも、室内の空気のほうが、化学物質に汚染されている」らしく、その事実を改めてつきつめられて、
う~む、と考えこんでしまいました。
東京は空気が悪くて気分が悪くなるという人達のどれほどが、身近にある有害な化学物質に思いを寄せているでしょうか。
汲み取り式のトイレには芳香剤・ハエよけのバ●ナ、煙草の煙で充満している室内にはファ●リーズ・無香の消臭剤、何も知らなければ便利なものですから。
物には必ずメリット・デメリットがあることを考えながら、買い物できるようにしたいです。
芳香剤を送り返した行動力、すごい!