目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

コラムにまつわるエトセトラ

2007年02月10日 | えこな記事
「この記事は載せるべきか、載せないべきか」
「もっと、遠まわしな文章にするべきか」

今回ものすごく悩みに悩んだコラムがあります。


自分が関わっている情報誌には、小さなコラム欄があり、
それは情報ページの役割も担っています。
小さいながらも、ここに掲載されたお店に実際に行ってくれた人もちらほらいるようなので、気が抜けないページでもあります。

このコラム欄の一つに「エコアイランドへのもうあと一歩」という
小さなエコものを毎号作成しています。
次回で5回目と少々長めに続けています。
小さなことでもいいからエコなことをやってみようよ、と「出来る限り」柔らかい文章で書いています。

これまでに、「エコバッグを持つ」「個包装していない商品を購入する」
「みそを容器を持って買いに行く」という風な「容器もの」を多く
取り上げました。

今回、はじめて「合成洗剤もの」の文章を書きました。

「ア●ック」や「トッ●」をはじめとする合成洗剤に含まれている
LAS(アルキルベンゼンスルホン酸)は、強力な毒性を持ち、それをほんの少量
入れるだけでメダカなどの小生物が死に、人の精子も死滅してしまうほど。

奇形の水生動物が生まれ始めているのも、下水道が完備されていない
場所で合成洗剤を使っているせいとほぼ断定できるでしょう。

しかし、これだけ危険な化学薬品であるにも関わらず、
その害も顕著に現れ始めているにも関わらず、
購買数は決して減っていない。
298円の魔力は強いのね。

そのこと自体に危険なものを感じ、
ささやかにでもメッセージを投げたくて
合成洗剤のコラムを書きました。


メダカが死ぬとか、精子が減るとか上記のようなことは書いていません。
しかし、やはり
「こうした表現はメーカーからクレームがこないか?」
という懸念が校正からでました。

どの表現かというとアルキルベンゼンスルホン酸に対し、
「非常に毒性が強い」という表現。
それから(購入することを)「避けたほうがよい」という表現。


「確かにそう言われることも仕方ないものなんだよなあ」
「でも、これ以上やわらかい表現にすると、主旨そのものがぼやけてしまう。
一番伝えたい部分(すんごく危険性が高くって、
場合によっては人も死んでしまうことだってあること)を婉曲に表現したものが
どんどん遠くにいってしまう」

う~ん、どうしよう・・・

悩んで悩んでだした結論。「全責を自分がおう」

「そうするしかないよねえ」
「まあそうするしかないでしょ」と連れ合いも言ってくれた。
自分がやめることにもなるのかなあ、まあしょうがないのかなあ。

決断。そして決行。

配布日は今月の25日です。


見てやってちょ~だい。
ホントに小さいコラムです。



画像は、仕事が終わった後に、詰替え用ペンを取り替えている時の画像。
ちまちまのんびりと詰め替えしてる時は幸せ~。
ホントはそんな平和なブログのほうを書きたかったんだけどねえ。












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4 コメント

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きれいずきな日本人 (てー)
2007-02-11 10:22:05
何故そんなに白くしたいの?
シャンプーや入浴剤は何故あんなにたくさんの種類が次から次へとでてくるの?

メーカーの戦略なのでしょうか?
消費者の嗜好でしょうか?

今回は考えさせられるテーマですね。

ブラジルから久しぶりに帰国した小野田寛郎氏が日本の食品に設けられている賞味期限の制度に接して、この国では、人間が本来持っている防衛機能が著しく低下、阻害されていることに、カルチャーショックを受けたとか。

すこしづつ変化する社会の構造は、よく注意していないと大切なことが見落とされていきますね。

えこな暮らしを通して情報発信を続けてください。

隠れファン:て-より  Feb.11.2007

<追伸>現行の社会システムでは、グレーなものは黒が証明されない限りは白!!
この考え方はこれで大切なものですね。

先日、ナショナルジオグラフィツクのこんなビデオを見ました。
アメリカの研究者が、雌雄両性の蛙が出現してきているのは散布する農薬のある成分が原因でないかと推定しました。もちろん、基準をクリアーした農薬です。
この疑いのある成分を用いて蛙の生体実験を続け、ついに自分の考えが正しかったことを立証したというものがありました。

こんな科学者もたくさんいますので、頑張ってね。

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Unknown (あわたさちこ)
2007-02-11 12:37:02
さっき、スーパーとコンビニで買い物をしました。
レジ袋が「4月1日から有料化」とのポスターがあり、
(動き始めている)と思いました。
うすうすこのままじゃいけないと思っていても
実際になかなか行動に移せない場合が多い。
でも声をあげて、疑問を投げかけて下さったから、
レジ袋有料化=使用を控えよう、と
なったのでしょう。
どうぞ、これからも発信し続けてください。
返信する
Unknown (まつりこ)
2007-02-12 09:18:21
初めまして。

縁会って数年前から佐渡で暮らしてます。

合成洗剤の害はよくよく承知の上ですが、毎年お歳暮に届く合成洗剤の山。
年寄り宛に届くものでどうにかするわけにもいかず、自分たちの分だけは純石鹸で洗ってます。

そして家の中には体に悪そうな化学製品の山。
でも簡単、安い、すぐきれいとなれば、今まで苦労してきた佐渡の年寄りが買い求めるのは当然だと思います。難しいですね。

S-LIFE 楽しみにしています。
応援してます。がんばってくださいね。
返信する
コメントありがとう! (まつりこさんへ)
2007-02-12 11:18:39
コメントありがとうございます。とても嬉しく、そしてとても深い内容だと思いました。簡単で安い、そしてなによりもすぐきれい。
それをこれまで苦労してきた方達が、求めるのは当然だと私も思います。
これまで大変な思いをしてきた人達にまで、無理にまた大変だった時代に還れ、とはいえません。
もしかしたら、私が書いた文章がそうした方達を傷つけることがないか、とも心配します。

てーさん宛のコメント返信にも書いたのですが、
「合成洗剤と石けん、
どちらのよいところも悪いところも説明して、
さらにお店にも同じように合成洗剤と石けんが並べられている。
その上で消費者がどちらかを選ぶ」

そんな状態で、消費者が合成洗剤を選ぶ。

そんな感じになったらいいなあ、と思っています。
平坦な文章ですが。
それなら、ホントに納得できるのです。
まつりこさんは、そういう方なんだと思います。


合成洗剤は全洗剤の販売量の中で、96%をしめ
石けんは4%しか売れていないそうです。

その数字を見ると、やはりこうした説明なしに購入している人が多いのではないかなあ、と思うのです。
皆が理解していたら、きっと90%以上もの人が合成洗剤、使うかなあ、使っていないんじゃないかなあ、と思うのです。


こうした流れの中で、
「合成洗剤使う人悪人、石けん使う人いい人、」
っていう図式だけはまかり通ってほしくないなあ、とつくづく思います。

人それぞれに事情があるのですから。



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