目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

六ヶ所村のその後

2010年09月09日 | 核のこといろいろ
六ヶ所村へ行ってから、もうすでに4年もの月日がながれようとしています。

六ヶ所に行った時の記事「波打ち際のいろいろなもの」2006.9.26

           「ただわかっていること、それはやはりあるべきではないこと」2006.9.18

核処理による放射能汚染などについて、
知らされなかったことに危惧を抱いた人たちが、都心を中心に、その声をあげつつあります。

しかし、一方で地元六ヶ所村では、雇用を (確実に)確保してくれる「原燃さん」への
抵抗は断念され、核との「共存」の道を選んでいるかのようです。
(今年の6月の六ヶ所村長選挙では、反核燃派の候補者が大差で敗れてしまいました)

この二者の溝を一番に感じているのは、
六ヶ所村で数少ない、核処理への反対の声をあげている「花とハーブの里」の菊川さん達では
ないかな、と感じます。

この「花とハーブの里」へ、毎年夫婦で泊り込みでお手伝いに行っている知人がいます。
佐渡にも訪れ、その時の話を聞く機会がありました。
お借りした写真と一緒に、菊川さん達のその後の活動を、ちょっとご紹介したいと思います。



敷地いっぱいのチューリップが咲く「チューリップ祭り」や併設されたカフェ。

(右側の方が、菊川さん)
お祭りの時限定の、カフェではルバーブジャムを使ったスイーツが供されるそうです。


6月にはルバーブジャム工場が完成し、
生のルバーブも、「大地の会」に出荷できることになったそうです。(すごい!)


一次産業による、原燃に依存しない「自立」を目指し、
菊川さんは、病を抱えながらも、頑張っています。

「自立」。

その言葉が掲げる意味は、この村ほど大きく、深く感じられる場所はないように思います。
今の六ヶ所村のありかたは、「原燃さん」による依存でもあるのですよね。

子どもも親に依存するけれども、いつか自立しなくてはいけないはず。


「放出される放射能は体への影響は皆無」「被爆しても基準値内」
そんな甘えを許し続ける「原発」依存から、
この国はやはり自立しなくてはいけないのではないかな、と思います。

それができた時、ようやくこの国は、世界の中で自立できる「大人」になれると思います。


菊川さんは、今年から念願だった「地元の人の雇用」ができた、と通信に書かれ、
高く掲げた「脱原発」という旗を降ろさず、なお振り続ける意思を見せています。

「畑も、反対運動もこれ以上続けられるかどうかと悩んでいたけれど、
やりたかった地元雇用も少しだけですができて、畑も着実に整えられていきます」

と、通信に書いてくれています。



幸運とは言い切れないかもしれませんが、
度重なるトラブルや作業員の被爆などが原因で、
今年10月としていた六ヶ所再処理工場の完工時期の見直しを検討しています。
少しでも反対の声を継続して、出し続けていきたいと思います。


そうでないと、どんどん国は「声」をかき消していきます。



青森県は、県内に、さらに原発を作るといっています。

「2014年11月の営業運転開始を目指し、大間町に建設中の大間原発をめぐり、
北海道函館市の市民団体「大間原発訴訟の会」が、
国を相手に建設差し止めや
原子炉設置許可取り消しを求める訴訟を、函館地裁に起こした」そうです。


青森県・大間町は、本州最北端の町。世界で初めてのフルMOX原発の建設だといいます。

ここで作られた電気は、やはり東京へいくといいます。
さらにいえば、刈羽柏崎原発の電気も東京へいきます。


「核のごみ」のツケは、東京の子どもたちにも、地方の子どもたちにも均等に降りかかります。



もっと声をあげ続けないと。
本当にそう思います。



<追記>
東京・明治公園で9月11日に「no nukes」を合言葉に、アートフェスティバルが開かれます。
ご都合のつく方、ぜひご参加ください。
HPはコチラです。
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