目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

真野の環境保全事業さんに取材にいきました

2007年04月03日 | えこな記事
「また一人すごい人に会った」。心からそう思いました。

今回取材した環境保全事業さんは、
失礼な言い方を許されるならば「ゴミ屋さん」である。
しかし、こんなにすごい「ゴミ屋さん」はおそらく日本中を探しても5本の指にはいるかしら、と思う。

3年前に現社長さん(画像右)が就任してからの動きは、スピーディかつ驚くべき事業展開である。

島内の生ゴミを有料でひきとって、
「もっともお金のかからない」といわれる
微生物を使った堆肥化事業を展開している。
赤泊に建設した施設で、毎日トン単位の生ゴミを堆肥にしている。

「建設費は2000万円程度。
都内の大きな堆肥化工場は5.6億単位の金がかかっているが、それは
電気を沢山使う機械を採用しているから。
私はお金がないから、一番安い方法の堆肥施設を作ったんだ」と笑っていた。

回収する資源も、ペットボトルにトレーに空き缶にと、5.6種類も増やした。

そうなのである、
それまでの佐渡にはペットボトルなどを回収する企業はなかった。
まさに佐渡にとって、そしてエコを推進したい人間にとっても、
この企業さんは救世主的存在といっても過言ではない。
環境事業さんが取り組んでくれた事業のおかげで、ようやく佐渡はエコを推進するほかの地域と、ようやく同じスタートラインにたてたのだともいえるだろう。

さらに、
天ぷら油などの廃油を回収し、
自社にとりつけた装置で精製し、バイオディーゼル油を作って、
回収車の一部を走らせている。

二酸化炭素も、さらには二酸化硫黄などの有害な物質も排出しない燃料だが
いかんせん装置にお金がかかるので、なかなか導入している会社は少ない代物である。

佐渡がどれだけ好きか、佐渡をどれだけいい島にしようと思っているか
その強い思いが痛いほどに伝わってくる話ばかりだった。

聞くこと全てを丁寧に教えてくれて、本当にありがたかった。

さらに途中で、浦島の社長もまじえて(微生物を使った生ゴミ堆肥の先生であり
環境事業さんの生ゴミ事業の指導者)の話は、花がさきみだれて、
収集がつかなくなってしまった。

大きな意味で、自分の住んでいるところに、また誇りをもてた。
小さな意味で、自分が選ぼうとしている生き方は間違っていない、と改めて
確信できた。

社長さん曰く「生ゴミが足りない」らしい。
「もっともっと生ゴミが堆肥化できれば」とその思いを語っていた。
お店をしている方、残飯に困っている方は是非、声をかけてほしい。
私が言うのもなんだが、回収費用は連日の回収費にしては安いと思う。


印象的な言葉
「私が社長になってから従業員は3倍になった。
 売り上げも3倍になった。」その後、顔を覗き込んで
「でも、借金も3倍になった」
そういって大笑いしていた。




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3 コメント

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Unknown (tomo)
2007-04-03 12:45:04
読んでいて、私まで嬉しくなってしまいました。
住む場所は違っても、心から応援してま~す!
返信する
追加 (tomo)
2007-04-03 12:47:00
背景が新しくなっていて、季節に合っているなぁと思いました。上の方の小鳥と女の子は中川さんの絵なのですか?
返信する
Unknown (tomoさんへ)
2007-04-04 08:58:42
本当に、これからも頑張って欲しい、めちゃくちゃ応援したい企業さんです。社長がまたあっけらかんとした性格で、そこもまた層思わせます。
背景の絵は私の絵ではないのです。ごめんなさい。(笑)そういうこともできたらいいなあ。
と思いつつ、HP技術が伴わないので、できないでいます。
返信する

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