目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

エコに関して、今年結構多かった質問

2007年12月18日 | えこな記事
里山の活動をしていたこともあって、里山に関する質問やエコに関するお手紙を頂戴します。そんな中でこんな内容の質問を何人からの人からいただいたのでご紹介します。

●里山や田んぼが放置されたなら、そのまんまの状態にしておいて、
原生林のような状態にもどせばいいんじゃないのでしょうか?
 (手入れをする必要はないのではないですか?)


思いのほか、たくさんの方に質問されました。
ほっとけば自然な山にかえるんじゃないの?という考え方は、
何千年というスパンで考えるなら、自然な考え方なのかもしれませんね。

この質問に対して、一言で答えるのはとても難しいのですが、
ひとまず私見として、こんな感じで説明させてもらいます。
質問された方にとって納得できたら嬉しいです。

まず、「里山は30年放置すると、二酸化炭素を吸収しなくなっちゃうんですよ」。
二酸化炭素を吸収する山、あるいは森としての機能が、まず失われてしまうわけです。

ただ木はそこにあるだけ。

その後は、二酸化炭素を微量であれ排出することになってしまうんです。
(まあ、二酸化炭素と酸素の関係だけで説明すると)

理由は「木を切らずにいると、木が乱立して、一本の木に十分な
葉っぱがはえなくなってしまうから」。

酸素を作る部分は「葉っぱ」だけだから、
それが少なくなってしまえば、幹や枝からでる二酸化炭素の量が増える、
という計算になるのです。
(木も二酸化炭素を出すのです。成長している間は酸素を排出する量のほうが多いけど)


日本の里山は「人にとって都合のよい形で作りかえられた山」です。
でも、その使い方は世界一の、まあ言ってみれば
究極の循環システムを作り上げたんですよね。
オーストラリアで確立されたパーマカルチャーっていう自然型農法も
元の考え方は、日本の里山と聞きました。

薪にしやすいコナラや、建材にしやすい杉を植え、
食糧確保の一助のために柿を植え、薬にするためにビワの木を植え、
防風林にするために竹を植える・・・。
自分たちの生活に都合のよい樹種を植えながら、その木を大切にしながら生活していった。
そんなやり方が、人にとっても生き物にとって最もいい方法だった、と。


もし原生林にかえす方法をとろうと思うならば、
二酸化炭素を排出するいわゆる「負の期間」を何百年かこえれば
原生林になるかもしれないです。
でも、その年月を超えて必ず本来の、いわゆるアマゾンの森のような
自分たちの力で生きることのできる原生林になるという保証はないようです。

だから荒廃した里山を管理し、よみがえらせる活動をする・・・のかな?

他に植物学的な視点や生態学的な視点もあるけれど、省略。

横で連れ合いが口をはさみます。
「理屈で言えばそうかもしれないし、里山を保全する理由も理解できるけど、
 でもこの理屈だけじゃ人は動かないよ」とも。
辛らつなお言葉ですが、これも、ごもっともな言葉。

その点については、決定打は今のとこ思いつきませんが、
まあ私は個人的には、こういう理屈で動いているわけです。


追伸:雪が積もりました。とてもキレイです。
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2 コメント

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Unknown (ayako)
2007-12-18 21:28:29
同じ島に暮らしていますが、
そちらは雪が積もったのですね。

その辺からひょいっと、すぐにでもサンタさんが
やってきそうな風景ですね。

今年のプレゼントはなにを持ってきてくれるのかなぁ。

わたしもたまにはもらってみたいものです(笑)
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Unknown (ayakoさんへ)
2007-12-19 20:58:49
お手紙、届きました!ありがとう!そしたらコメントもくれたので嬉しいな。
雪はもうあっという間に溶けてしまいました。
撮っておいてよかったなあ。
サンタさんもきっと寒いだろうから「あ、ウチはいいですから」って言っておきました。
各駅停車より急行のほうが早く家に帰れるでしょうから。
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