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柏崎市の焼却灰埋立てに対する泉田知事定例記者会見

2013年02月17日 | 核のこといろいろ
柏崎市で震災のがれき処理が始まりました。

その際の新潟県知事の記者会見は非常に読み応えのあるものでした。

バレンタインその日の記者会見です。

是非ご覧くださいませ。

Q1.がれきに含まれる放射能管理の問題ですが、
先日の知事コメントで、「犯罪行為」とコメントしたと思います。
どういったことがあるからこそ犯罪行為とコメントしたのかをわかりやすく説明してください。


A1. 知 事
 昨日、福島県で甲状腺ガンになった方が3人と公表されました。
もう手術された方もいるわけです。
子ども(の甲状腺ガンの発症率)は100万人に1人と言われています。
そのほかに疑いある方が7人で、計10人です。

福島県の人口から見ると、子どもの数はおそらく40万人を割っています。
そこで10人も見つかるということは一体どういうことなのでしょうかと。

あのときに政府は一体何をやったのかと言えば、甲状腺検査を事実上ストップするに近いような通達を出したわけです
本当にこういった事案が福島原発事故と関係がないのかどうか。

のう胞が見つかる率が異常に高いという話は会見でも言いました。
「直ちに健康被害はない」と言いながら、
結果として中長期的には影響があるということかもしれません。

セシウムに関して言うと、心臓や血管にたまるわけです。

日本の平均寿命は今縮んだようです。

心疾患や脳血管障害等も含め、ガンでなくても健康被害を及ぼす可能性が晩発性であってもあるということです。

さらに知事コメントでも触れましたが、
チェルノブイリで追跡研究した結果、
低線量被ばくが健康に影響するという報告もなされているという現実があるわけです。

放射性物質の管理を3月11日以前よりも緩めることにより
健康被害を受ける人が出ることになれば傷害です。

それによって亡くなる方が出れば傷害致死と言いたいところですが、
わかっていてやったら殺人に近いのではないでしょうか。

きちんと管理すべきです。

なぜ基準を緩めても安全なのかという説明がなされていません。
住民からの質問にも答えません。
こういう状況で、未来に対して責任を持てるのかという趣旨で申し上げました。





Q2.
 知事がそのように深刻に受け止めている中、
昨日から柏崎市で焼却灰の埋め立てが始まりました。
今後の対応を何か考えていますか。



ですから制度上できないのです。
前から言っているように対応できないのです。

もう一回言いますが、権力を持っている人はきちんと調整すべきです。権限を持っているのは市町村長なのです。なぜきちんと意見調整しないのでしょうか。
将来(、健康被害が)出ても構わないと思っているのでしょうか。
これは将来のことだからと、国定氏は将来は(三条市に)住まないというふうに考えているのでしょうか。
よくわかりません。



Q3.
 逆に、国定三条市長は知事の対応を「独裁」と言っていますが、
知事はそういった指摘についてはどのように思いますか。


A3. 知 事

どこが独裁なのでしょうか。権限がないのです。
意見を言うなということでしょうか。
言論封殺しろということなのでしょうか。
独裁かどうかは権限を持っている人に対して言うのです。

住民の声を聞かずに、どんどん進めることを独裁というのではないでしょうか。





Q4.
 昨日、長岡市が本焼却(の日程)を発表しましたが、
先日の知事コメントの中で長岡市のことは触れていませんでした。

長岡市と三条市及び柏崎市の違いを知事はどのように考えていますか。



A4. 知 事
 埋め方が違います。管理すると聞いています。




Q5.
 長岡市は屋根の付いている最終処分場で設備が整っていると聞いていますが、仮置きということです。
仮置きとすると、今後さらに対応があると思いますが・・・。


A5. 知 事

 ですから東電に引き取ってもらうということです。
発電所内で行っていたことをどうして緩めるのでしょうか。

発電所内がクリーンで、一般環境中の方が汚染してもいいというような基準をなぜ作るのでしょうか。
簡単に言うと国の基準がデタラメなのです。
やっていることがデタラメなのです。

不必要なところで基準緩和をしているわけです。

もっとひどいのは何度も言いましたが、
サーベイメーターで(空間放射線を)測定しているのです。

どういう意味があるのでしょうか。
外部被ばくのことではなく、内部被ばくのことを心配しているのです。

なぜ報道の皆さんはサーベイメーターで計測しているところを映し出し
、安全といって放送しているのでしょうか。

わざとやっているのですか。

内部被ばくを心配しているのであって、サーベイメーターは関係ないのです。

どのくらい放射性物質が含まれているかを
ゲルマニウム半導体検出装置で(ベクレルを)測定すべきというような話をしているときに、

なぜサーベイメーターで(シーベルトを)測って安全というようなことを報道するのでしょうか。

理解に苦しみます。



Q6.
 知事も柏崎市の(焼却灰の)埋め立ての様子を映像で見ていると思いますが、
埋立場に県職員が立ち会っていなかったようなのですが・・・。


A6. 知 事
 だって「権限がない」と言うのでしょう。
了解を得ないといけないです。

埋立場はほこりが舞ってひどいです。もう一度言いますが、セシウムは水溶性です。
水に溶けるのです。
水は高いところから低いところに集まるのです。






Q7.
 そういった場面に「立ち会わせてほしい」というようなことを
県側から行動するようなことはあり得るのでしょうか。




A7. 知 事

 いろいろと言っているようですが、協議に応じないのでしょう。これは地域社会としてどうするかということです。

今は必要ないところまで緩和しているわけです。
きちんと管理するということをしないといけないのです。

そもそも一般ゴミの中に放射能が混ざっていることが当たり前ということで
茹でガエル
(慣れた環境に浸りすぎて変化に気づかず、
変化だと察知できた時点では遅すぎて手が打てなくなってしまうという例え)にされているのです。

おかしいと思いませんか。
なぜ一般ゴミの中に放射能が混ざるのかを追求し、
出元をシャットダウンしていくことが本来の行政のあるべき姿なのではないのでしょうか。

「既に出ているからいいではないですか」、
「みんなで放射能を浴びましょう」、「子どものことは知りません」と言うのですか。
考えられないです。





コメントをする余裕がありません。
ただもうこの事実を伝えたい。





三条市に住む友人から聞いてはいたけれども、ここまでとは思わなかった。
県知事は強靭な精神力を持っている人だ。すごい人だ。
マスコミがあてにならないのは残念だ。でも新潟日報は頑張っているぞ、色々と。



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