目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

ビッグイシュー  ~ホームレスの自立を応援するもの~

2007年10月24日 | Weblog
お友達のブログにビッグイシューのことが書いてり、久しぶりに思い出し、
棚から取り出して読み返してみました。
まだ東京にいた頃に、おそるおそる買ったイシューです。


ビッグイシューとは、1冊300円の薄い情報誌。(私が購入していた当時は200円でした)
ホームレスの人達の収入の機会を提供するためにイギリス・ロンドンではじまった事業です。300円のうちの160円が販売しているホームレスさんの収入になります。
東京の駅や街角で、この冊子を売っているホームレスの方、
都会に住んでいる方ならばきっと見かけたことがあると思います。

私も、東京にいた頃、一度だけ購入しました。
ホームレスの人が冊子を持ち上げて、ぶつぶつと言っている様子は見かけたことがありました。
何を言っているかわからなくて、精神障害者かと思い避けるように通っていました。

イシューのことを知人経由で知ってようやく、あれは「いしゅー、いしゅー(雑誌の名前)」と

繰り返し早口で言っていたのだと気づきました。


「そうか、そういう機会が与えられているなんていいね。買ってみようかな」と
その時は友人と話したりはしたのですが、
でも、「ホームレス=怖い」という強いイメージがあり、中々声をかけて
購入する勇気が持てずにいました。

ある日、渋谷の表参道でボランティアミーティングの帰り道(夜の10時過ぎだったなあ)
街灯もないようなところで、イシューを掲げたまま、何も言わずに立っているホームレスさんを
見つけました。

格好は比較的普通の人っぽかった。
だから一度通り過ぎたけれど、勇気をだして引き返して声をかけました。

財布には500円玉しかなくて、
「もしかしたら盗まれるかもしれない、でもそれでもしょうがない。
もしかしたら食べ物を無心されるかしら。そしたらコンビニで何か買ってきてあげようか。
1冊だけでなく、もっと買ってとか言われたらなんて言えばいいんだろう」と
色んな怖い想像を思いながら

「1冊ください、500円なんだけどおつりありますか?」
と言いました。

そしたら、「あ、ありますよ」と普通の対応をしてもらい、心からアンドしました。
あんまりにも緊張していて「頑張ってください」とか
気の利いたような声もかけられませんでした。


読んだ冊子の中には、この冊子を売っている人は

・ビッグイシューを販売している時は、攻撃的または脅迫的な態度や言葉を使いません。
・金品などの無心はしません。
・他の市民の邪魔や通行を妨害しません。

といった、私の心配が全部取り払われるような決まりごとが書いてありましたが、
当時の私の恐れはたとえようもなく、
おそらく一般の方にもこういう方がいるのではないかな、と思います。

横浜の寿町(ホームレス、日雇い労働者の町)で催された支援コンサートに
行った時なんかにも怖い雰囲気があって、余計そんな思いが募っていました。

ビッグイシューを購入することは、「何かしたほうがよいのだろうけれど」
漠然とホームレスの人達に対する怖さを抱える人に対し、大きな一歩を踏み出せる
媒体ではないかな、と思います。

きちんとした決まりごとのもとに、この冊子を売っているわけですから。


ビッグイシューは、大抵表紙が有名な映画俳優さんのインタビュー記事で、
映画にあまり興味のない私は、あんまり興味をひかれなかったのですが、この時は
絵本作家のディック・ブルーナっていうこともあって購入しました。


ホームレス問題については声高には書かれてはいません。
でも炊き出しや毛布を提供するための寄付は募っていました。
フェアトレードの記事やレバノン紛争の人間爆弾になった少女のインタビューなど、
新聞には書かれようのない記事は、しっかり読むとかなりおもしろいものでした。


こういう支援活動が続いてくれることを願います。
すぐ近くで、こんなにも直接的に何かができる都会はある意味とても恵まれているようにも思えます。




















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