目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

芸術の極限、能

2007年10月07日 | 佐渡だいすきネタ
薪能を見に行きました。
夜の7時半からの少し遅めの演目だったので、
3枚着こんで、さらにひざかけを持っていってのフル防寒での観能です。

薪能は、現代的にいえば野外ステージでの公演。
神社に隣接して建てられている能舞台を舞台で、土の上が客席です。
1人500円という格安なお値段で見ることができるのも、佐渡ならでは。
能の家元も地元の人も、この舞台で練習し、この舞台で公演してきた歴史ある能舞台です。


今回の演目「巻絹」ははじめて見ましたが、体がふるえるような感動を覚えてしまいました。
「何がいいと言葉にすることはできず、誤解をおそれずに言うなら
言葉にする意味もなさないような感じ」。そんな感動でした。

理由もわからずある舞いを見て身震いがし、ある舞いを見たらドキドキしてしまいました。
最後には涙がでそうになってしまった。

「こんな表現が室町時代にできていた、嘘でしょ?」そうも思いました。

言っている言葉も何を演じているのかも、全く知らずに見たのですが、
そういう理屈を全部超えたものがあったように思います。

優れた芸術が国も言葉も、時代さえも超える、というのは本当でした。
見られたのは幸運でした。

「能は見る側がある程度勉強しなくてはならない」ととある本には書いてありましたが
それは違う、とはっきりわかりました。
見る側に「魅る」気持ちさえあれば、おそらく能はこの上なく官能的な芸術でしょう。


創作活動につまったら能を見るのはとてもいいかもしれない。



願わくば、もっと周りが静かだといいですね。
能の上演中のおしゃべりはひかえめに。








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