晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

冬の陽に包まれて初登山、長瀞アルプス・宝登山

2025年01月24日 | 

いろいろあって遅くなった初登山は通称・長瀞アルプスコースをたどる宝登山へ。登山口からの谷沿いの日陰道を少しだけ我慢、尾根上に出ると柔らかな冬の陽射し。陽光を浴びつつ、明るい山稜の雑木道を緩やかに進む。左手眼下の野上の街並みも眩しそうに光る。一転、北面の植林の道、少しだけの登り下りを繰り返して正面に宝登山が近づいてくる。夏のかき氷を天然製造しているという氷池への道を左に、わずかで小鳥(ことり)峠。小鳥のさえずりが聞けるのは春ごろだろうか。間もなく出た暗い林道は汗ばんだ身体が冷えるので急ぎ足。着いた宝登山北登山口から今日最大の登り。長い木段状の道を3度ほど越えて到着の宝登山山頂。見渡す眺望と3分咲きながらロウバイに囲まれてのオニギリが美味しい。青空と黄色の花、香りについ長居してしまった。その分、ショートカットの道を急ぎ、赤布に誘われてロープウエイの作業路に。泥道に難儀、七草がゆで有名な不動寺に出て山麓に着く。最後の失敗はあったが、暖かな冬日に包まれての今年最初の山道。給湯器が壊れて長い不便な生活の気分転換にもなった。(そして帰宅後に待ちわびていた交換作業の連絡が入り、来週には3週間ぶりに家で入浴できることに2025年1月23日(木)晴れ/(秩父鉄道長瀞駅近くの200円駐車場利用/長瀞駅09:02一<200円>-09:05野上駅)野上駅09:05~(萬福寺)~09:20登山口~09:50入山協力箱(100円)~10:15氷池分岐~10:25小鳥峠~10:30林道10:40~10:55毒キノコ看板・北登山口~(約200段の階段)~11:15宝登山497m(昼食/ロウバイ園散策) 12:10~(ショートカット路)~12:45不動寺~13:10駐車場(温泉入浴は初めての「いこいの村 ヘリテイジ美の山」880円、展望と快湯に満足)

    

     

    

    

 


戦後80年の今年、多く詳しく知る『日ソ戦争』

2025年01月22日 | 読書

太平洋戦争末期の1945年8月8日から9月上旬までの日本とソ連との戦争。終戦の日とする8月15日を過ぎても満州・朝鮮半島や南樺太・千島列島においては消えることのなかった戦火と戦争被害。民間人含む多くの戦争犠牲者を生み続けた。何故に終戦間際に戦争は始まったのか、ソ連軍の侵攻と激戦、避難住民の苦難の実情とその背景など、多くを詳しく知る。著者は日本敗戦の<最後のひと押し>だけでなく、北方領土や朝鮮半島の分断など今につながる<戦後を見据えた戦争>だったと。米ソの思惑がからんだ日本の分割占領案のやり取りに思わず目が。米ソ共同統治を否定されたソ連は分割占領を画策、要求したのは郷里の北海道。最後までこだわり、北海道北半分の統治(釧路から留萌までを結ぶ線の北側)も消滅したことに今さらながら安堵。一方、明確な線引きがされなかった千島列島の今が北方領土問題という経緯に解決の難しさも実感。読み終えて思うことは、この戦いの終結日を真の終戦の日とすべきではないかとも。

          

 


冬の暖かい日は寒起し

2025年01月21日 | 市民農園

今週は寒さが少し和らいで3月のような陽気。畑作業にはちょうど良いと市民農園に。遅れていた1月の作業である寒起しを行なう。スコップを土に深く入れ、掘り起こす。このまま放置して太陽や寒風にさらすのだ。土の中で冬を過ごしていた害虫や病原菌を減らし、固まった土のリフレッシュにもなる。3月のジャガイモ、4月の春・夏野菜づくりの大事な前哨戦。寒冷紗で覆っている葉物野菜の畑も収穫しながら順次、この作業を。その小松菜や水菜、春菊類は最近の雨で多少大きくなってきているようだ。続いている野菜の高値に貴重な援軍、早い成長を望みたい。

      

      


今、なお考える『二月二十六日のサクリファイス』

2025年01月17日 | 読書

昭和11年の2月26日に起きた二・二六事件を題材とした内容。事件後、首謀者の一人として拘束された青年将校と取り調べにあたる憲兵との2か月間を濃密に描く。将校の経歴、思想を探るために何人もの関係者からの聞き取りを通して浮かび上がるのは本人の事件との関わりだけではない。当時の社会情勢、陸軍内部の序列人事や派閥抗争、事件の誘発となる事柄があまりに多く存在。そして捜査の憲兵に度重なる妨害や襲撃。真相を暴かれることに困る大きな敵、黒幕がいるのではないか。小説とは言え昭和天皇はじめ実在の人物の考えや行動は、教科書などの表面的な知識に深い刺激を与える。20名近くが死刑となった日本の近代歴史のひとコマ。題名にあるサクリファイス(犠牲)とは誰か、誰のために、何のために。今、なお問題提起に考えてみた。

    


さきたま緑道、今年は「物語」を創る道

2025年01月15日 | ひな人形と花のまち

毎度のウォーキング道、さきたま緑道で手にした『さきたま緑道の彫刻』というタイトルの小冊子。いつも急ぎ足で気がつかなかったが最近置かれたものらしい。この緑道沿いには植栽の樹木にまつわる万葉集の歌碑とともに50の彫刻が並んでいる。長年慣れ親しんだ風景なので足をとめることはあまりない。そのことに表紙をめくると言葉があり<緑道とともに「風景」を創り上げてきた彼らに、私たちが「物語」を創り上げる番です>。そして次のページから、それを誘うように撮られた彫刻群。周囲の緑や田園景色とともに絶妙にフォーカスし、切り撮られている。北風がやんだらペースダウンして歩き、「YOUR STORY」と書かかれた空欄を埋めてみよう。

             

(「街活性室・三島造園共同事業体」発行の上記冊子より転載)