チャツボミゴケ公園から再びカーブの多い山道を40分近く、着いた野反湖は曇り空になり風も出て肌寒い。駐車場そばには雪も残っている。今年は雪が多かったので春も遅かったのだ。ともかく、シラネアオイの群生地に寄り道をして八間山に向かおうと歩き始める。階段状の登山道を少し行くと案内板があり左折、コマクサが咲くと言う砂礫地を経由して山腹を緩やかに進む。すると薄紫色の花々が視界に入ってきた。前方、湖畔に向かう眼下、見上げる斜面と一帯に群生している。尾瀬など他の山地で数輪見かけることはあるが、これは大群落。よく見ると枯れているのもあり最盛期は過ぎているようだが、まだまだ見応えは十分にある。しばらく鑑賞した後、帰りに再度立ち寄ろうと登山道に戻ったが、最初のピーク手前で雨が降り始めてきた。予報どおりの強い風も吹いてきたので引き返す。群生地に戻り、見つけたムラサキヤシオや新緑の木々とともに写真に収めた。手にした野反湖のパンフレット、ノゾリキスゲをはじめ季節ごとの周辺の花ガイドが興味をそそる。帰路、冷えた身体を温めようと応徳温泉・くつろぎの湯に。ここに泊るのも悪くはないと思いながら白濁の湯にゆっくりと浸かった。
野反湖に向かって
ムラサキヤシオも
くつろぎの湯に隣接