暦の上では春が始まる立春を迎えたというのに寒い日が続く。昨年の末以来、日本列島は数度にわたる寒波の襲来。今年の冬はいつもより寒く感じ、北国では雪の量も例年より多いとのニュース。そのせいか秩父・宝登山のロウバイの見ごろも遅れているようだ。隣町・行田の古代蓮の里公園では、どうだろうかと出かけてみた。夏には古代蓮をはじめ多種類の花が咲く蓮池はひっそりと冬眠中のよう。その先にあるお目当てのロウバイの林。そこだけは華やいだ風景が広がり、遅れ気味ながらも黄色の蕾や咲く花々。冬の青空に負けない色彩を振りまく。そしてマスク越しに漂ってくるのは甘い香り。少しだけ春の予感、やがて来る季節への期待が脹らむ。