天気やら引き受けた地域のボランティアなどで予定が立たず、6月末の尾瀬以来遠ざかっていた山。何とか隙間を見つけ、連日の猛暑から逃れようと山梨の金峰山に行くことにした。登山口の大弛峠駐車場は早朝に満車になることで有名な場所、久しぶりの車中前泊とする。昼食後にゆっくりと自宅出発するも圏央道の事故渋滞で相当の遅れで中央道勝沼ICを降りて一般道に。コンビニで夕食、翌日の朝食・軽食を購入、いよいよ長い林道に入る。途中2車線もあるものの1.5車線程度の狭い道が度々現れて神経使う。ライト点灯の運転で1時間、ようやく峠に着いた。夕刻の17:30、すでに10台近く前夜泊の車。安眠妨害されぬようトイレ近くや登山道入り口、がら空きのところを避け、両サイド駐車中の真ん中に停める。さすが標高2365m、涼しいというより寒い。周辺散策はほどほどにして、車内でビールを汁替わりに幕の内弁当で夕食。今夜は新月ではないので星空撮影は諦め、天然エアコンと毛布・タオルケットで快適睡眠。空が明るくなってきた4:40に起床。まだ食欲が湧かないのでパンとコーヒーの軽い朝食後、出発。薄暗い樹林帯の中の平坦な道はすぐ急坂に。何度か小ピークを越えて下ると朝日が差し込む朝日峠、ここでバナナ補給。再びの登りをしばらくたどり、樹林越しに富士山。明るく開けた岩尾根の上部で現れた全景に疲れも飛ぶ。次いで樹林帯、立ち枯れのシラビソの中を登り進んで朝日岳に。山頂先から望む金峰山への山稜と五丈岩、まだまだ遠い。ここからジグザグに急下降、その後も緩やかに下って登りに。鉄山への道を左に、山腹を巻いて進む道は緩やかだが長い。前方の樹林が消えて青空が広がり、ハイマツが見え始める。いよいよ森林限界。頂上部の東端、広々とした稜線に出た。白い砂礫のなだらかな道が続く。心地良い風が吹き抜け、まさに稜線漫歩。大岩の連なりを慎重に進んで金峰山頂の標柱に到達。眼前の五丈岩の広場に降りて周囲の眺望を楽しむ。南アルプス白峰三山は雲の中も近くの瑞牆山や八ヶ岳、もちろん富士山にも再会。ゆっくりして往路を戻る帰り道は、朝日岳、朝日峠を越えての長い道のり。予想よりきつかったが、それも仕方無い。何せ記録を見ると金峰山は25年ぶり、あの頃の体力とは比べようがない。それよりもこの暑さの中、涼風で過ごしたひとときを思い出に残そう。2022年8月10日(水)/(約30台の登山口駐車場は前日夕刻のため余裕で停める)大弛峠2365m 05:20~05:50朝日峠2430m 06:00~06:40朝日岳2579m 06:55~08:10金峰山2599m 08:40~09:55朝日岳 10:10~10:40朝日峠~11:10大弛峠<帰る頃は駐車場手前、先の未舗装の長野県側に路肩駐車が長く続いていた。帰路の入浴は「市営花かげの湯」(市外利用者510円JAF割引▲100円)、豪華さ無いが汗流すには十分>