旭岳裾合平の翌日はもう一つの目的であるタウシュベツ川橋梁の前泊地、糠平へ向かう。旭岳の山荘から大雪国道を走り、途中の休憩ポイントの最初は層雲峡。久しぶりなので石狩川沿いの渓谷入口で銀河の滝、流星の滝を。水量さほどではないものの名前にふさわしい流れを遠くに眺める。車に戻って快走しばらく、標高1,139mの三国峠でひと休み。石狩、十勝、北見の境界にふさわしい雄大な景色が広がる。眼下の樹海よりも説明板で見つけたウペペサンケ山の名前。高校時代に登った山を目に焼き付ける。峠を下り、通称パールラインをたどってこの日最後の然別湖。湖面に映す影と合わせるとその形になる唇(くちびる)山はさざ波で見れなかったが、金子兜太の句碑で思い浮かべる。そして最近人気の「湖底線路」は最深部100mという湖底に向かって消えていく光景。神秘の湖でもう少し時を過ごしたかったが明日の朝は早い、糠平温泉の宿へ急ごう。
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