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ハスキー婆ちゃん

体操帰りの婆ちゃんの嗄れ声とすれ違う朝



朝歩いているときにすれ違う人たちがいる。いくつかのグループになって話しながら歩いている。ラジオ体操チームだ。毎朝決まった時間に集合して、ラジオ体操をしている健康的な人たち。すがすがしい顔で目の前を通り過ぎていく。
そのグループのなかの二人と、だいたい同じ時間に同じ場所ですれ違う。よくあるパターンで、聞き役と話し続ける人のコンビだ。話し続けてる婆ちゃんの声が大きい。これもよくあるパターンだが、特徴的なのは、ハスキーボイスだということ。わが脳に記憶されてしまった。カラオケで歌いそうな曲が想像できる声、なかなか渋い。ちょっとビブラートが効いて静かな朝の遊歩道に響くハスキーボイス。話の内容は、まぁ、とうぜんのごとく噂話である。
ラジオ体操よりも終了後の噂話をしながら歩くのがたのしみじゃないかと、おもってしまうほど、元気はつらつとしている。いいことだ。じいちゃん婆ちゃんは、老人のフリをしているだけで、まだまだ野望を秘めていると想像する。意識は老化しないのだ。これからの日本は、老人パワーで救われるのかもしれない。目覚めよ、高齢者!






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